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ベンチに置いてた右手にみっくんの左手が重なって、顔を上げると目が合う。
その時ニコって笑われたから、なんか泣きそうになってしまった。
「でも本音言うとね、やっぱヤダ。実習、早く終わればいいのにって思ってる」
北山「…うん、俺も思ってるよ」
「いいよ、無理して合わせてくれなくて」
北山「無理してるの、そっち」
「してない!私は、何も見ないし聞かないようにして仕事す…っ」
キスで言葉を塞がれた。
慌てて少し離れて、下を向く。
「やめてよ、ご近所さんに見られたら恥ずかし過ぎ…」
北山「…じゃ、あっち行こ」
「え…」
引っ張られて、ドームみたいになってる遊具の中に入った。
北山「こーゆう遊具ってさ、こーやって使うために作られたんだよね?」
「違うよ。子供が秘密基地ごっことか…」
北山「うっさい。黙ってて」
また唇が塞がれた。
なかなか二人きりにもなれなくて、こーやって触れあうのも久しぶり。
狭いドームの中でぎゅーって抱き締められて、やっぱり好きだなって再確認。
北山「A、シャンプーのいいにおいがするー…」
「さっき入ったばっかりだからかなぁ…」
北山「連れて帰りたいんですけど…」
「えっ、」
北山「だってさー…ご無沙汰…」
「…試験で部活休みになったら、泊まりに行っていい?」
北山「確認とかいらない。つーかさ、何のために鍵持ってんの?普通の日もいてよ。住み着いてもいいんだけど」
「んー…考えとく」
北山「前向きにね。…しかし、俺はどうしたらいい?今のこの…こーゆうのは」
切なそうな、苦しそうな目で見つめてくる。
何を言いたいか分かるから、困るし恥ずかしいし顔が赤くなってきた。
「わかんない。…どうしてあげれるの?」
北山「キスしてよ、Aから。濃ゆーいやつ」
「…わかった。目、閉じて」
素直に閉じられた瞼に、そっとキスした。
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さくらんぼ(プロフ) - kumiさん» コメントありがとうございます♪北山先生にとって、大事なのは何で誰なのかを…男の人は、実習生みたいな頼り方されると突き放せなくなるんだろーなぁと想像しながら描いてます。ここは、ニカちゃんに確変を起こしてもらわないと!続きもよろしくお願いします☆ (2016年6月18日 20時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - tohkoさん» コメントありがとうございます♪今回は二人とも大人にしたつもりですが、どーしてもみっくんを可愛く描きたい病になってるんですかね笑。実習生は完全に空想人物なので思いきり暴れてってもらいましょう!雨降って、地固まるになれるよう頑張ります(^^) (2016年6月18日 20時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます♪この話のみっくんこそが、私の中でのみっくん像だったりしてます笑。おっしゃる通り、周りを大事にするあまり、彼女は二の次になることも…みたいな。ニカちゃんにシメてもらいましょう!続きもよろしくお願いします☆ (2016年6月18日 20時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
kumi(プロフ) - めちゃめちゃ気になりますねーーーー!!!しかもこのタイミングでニカの登場ときましたか!!笑 みっくんにもっと危機感を感じてほしいですね!笑 (2016年6月17日 23時) (レス) id: 8cddf2f951 (このIDを非表示/違反報告)
tohko(プロフ) - はじめまして!いつもドキドキにやにやキュンキュンしながら読ませてもらってます☆主人公も北山先生もかわいくて仕方ありません(*´Д`*)実習生の一暴れにヤキモキさせてもらうの楽しみにしてます!笑ひさしぶりのニカちゃんの活躍にも期待してます☆ (2016年6月17日 21時) (レス) id: 01438a2be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2016年5月29日 10時