lucky color

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二階堂「何か…A、ほんとに疲れたんだな。テンション変だよ？」


「うん…ごめん、疲れたし、酔ってきた」


千賀「あれー高橋さんがヘベレケなの珍しいじゃん。大丈夫？」


「あーロイヤル千賀…」


千賀「へ？あはは、それ久しぶりに面と向かって言われたわ」


「ちょっと、トイレ行ってくるー…」


酔いも冷ましたくて、部屋を出た。


日奈「北山くんまだかなー？？」


仕事でまだお店に来ない北山くんを待ちわびてる日奈ちゃんが目に入って、ますます変な気分。



トイレ行って、何となく部屋に戻りたくなくて、お店の外に置かれたベンチで涼んでたら、森ちゃんが来てくれた。


森「大丈夫？酔った？あんまりお酒強くないもんね」


「ううん、大丈夫。少し冷ましてから戻るね」


森「あーぁ、ガヤくんまだかなぁ」


「さっきニカちゃんに電話来てたよ？日報書いたら会社出るって言ってたしもーすぐ来るんじゃない？」


森「そっか。ここで待ってようかなぁ♪」


森ちゃんは、すごく素直に恋する女の子。その真っ直ぐさが羨ましくなる時がある。


森「…ねぇ、ガヤくんってさ、私が好きなの絶対気づいてるよね？」



「え…」



森「こんなに好きアピールしてるからさ、気づいてないわけないと思うの。

嫌がってる素振りしないから期待もしちゃうけどさ、でも告白しようと思うとはぐらかされるって言うかさ…。他に好きな子いるのかな？」



「そーなんだ…。でも、社内では森ちゃん以外仲良い子いなくない？たまに飲んだりしても、ガヤくんから森ちゃんのこと送るっていつも言うじゃん」



森「そーなんだけどさぁ…。なんかさ、上手くいかないよね。なかなか…

同期なだけに、失恋も怖くて一歩踏み出せないし」



「うん…そうだよね…。同期って…壁だね」



なんだろう。なんで、北山くんが浮かぶんだろう。


『同期なんて、面倒くさいから』


直接聞いた訳じゃないのに、北山くんの声で頭の中でリフレインされる。



森「…あ、ガヤくん来た！北山くんもいるよ」



「え…」



藤ヶ谷「あれ、二人して外で何してるの？寒くない？」



森「お疲れさまー。Aの酔い醒まし。みんなはもう中にいるよ」



藤ヶ谷「Aちゃん大丈夫か？」



「うん、大丈夫！ほんと、すぐ行くから先入ってて、森ちゃんもありがとね！風邪引かせたら悪いし」



何となく動揺してしまって、３人とも強引にでも中に入ってもらった。

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