４ 北山・side ページ4
内線電話を切って、ため息。
つーかさ、俺あの子に何かしたことあったっけ？
同期の男飲み会をこの前して、びびった。
俺以外の男がみーんな『高橋』じゃなくて、『A、若しくはAちゃん』呼びだったことに。
高橋と同じ総務の経理課にいる二階堂から、ニヤニヤしながら突っ込まれた。
二階堂「ミツさ、何かしたんでしょ。Aはミツにだけ堅いもんね。ガヤも思わない？」
藤ヶ谷「やっぱ？営業で会社出るとき声かけてく時、めっちゃ笑顔でいってらっしゃいしてくれるよ」
「まじか…よこーさんは？」
開発の横尾さん。大学院卒だから、俺らより２つ年上。
横尾「んーあんまり仕事での接点ないから分からないけど…あ、でもこの前一緒に買い物したよ？
昼飯買いにコンビニ行ったらAがいて、すごい量のおつかいしてたから手伝った。
お礼にコーヒー１本くれたし」
まーじーかー。
なんで、俺とはこんなに距離ある感じ？
仕事での接点は同期の他の奴ら誰より多いと思ってた。
横尾「みっちゃんは、ちょっと誤解されやすいもんね。
実際がどうかは置いておいて、チャラ男に見えるし」
藤ヶ谷「お前、女の先輩にチヤホヤされて嬉しそうに見えるんじゃないの？」
二階堂「あーそうかも。ま、Aのことは諦めろ！女の子はいっぱいいるじゃん。
同期でも、先輩でもさ」
みんなに口々言われ、ちょっと不貞腐れる。
…俺は、同期の女の子には手出さねーんだよ。
てゆうか、社内の女なんかに出さない。
面倒なことになるだけじゃん。
だから、高橋から避けられてよーが嫌われてよーが構わないし。
ただ、ちょっと悔しいかな。
初めて見たとき、少しだけタイプかもって思ったくらいだから。
しばらくして、藤ヶ谷の電話が鳴った。
藤ヶ谷「あ、ちょっとごめん…
もしもし？うん、うん…え、まじで？」
そう言って、周りをキョロキョロ。藤ヶ谷の目線の先には同期の森ちゃんが満面の笑みで手を振ってた。
森「お疲れー。あれ、男だけ飲み会？」
森ちゃんは当然のように藤ヶ谷の横に座った。
俺らの中で、森ちゃんはガヤ狙いってゆーのが暗黙の了解。
肝心の藤ヶ谷本人はどう思ってるのか思わせ振りな時とあれば冷たい時もある。
藤ヶ谷「森ちゃんは？まさか一人？」
森「ううん。Aと待ち合わせだよ」
その瞬間、男３人の目線が俺に集まった。
…うるせーよ！！お前ら。。。
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さくらんぼ(プロフ) - えりんぎさん» えりんぎさん、コメントありがとうございます♪今久しぶりに読み返して、もどかしい。。。笑となりました。楽しんで貰えて嬉しいです(о＾∇＾о)１年前の作品なのに、なんだか懐かしくてほっこりです♪ (2017年1月21日 17時) (
レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - その後の北山君のシーン見ちゃうとなんか切ないです・・・笑 あ〜日奈ちゃん・・・って笑 (2017年1月21日 13時) (レス) id: 424e396b6c (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - こんにちは！！ みっくんファンのえりんぎです♪lucky colorとってもおもしろくて一気に読んじゃいました！！ このもどかしい関係・・・ どうなるのかとっても楽しみです！！ でも主人公ちゃん、「同期なんかめんどくさい！！」って言っちゃうなんて・・・笑 (2017年1月21日 13時) (レス) id: 424e396b6c (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 由貴さん» コメントありがとうございます！part２に続いてますので、是非読んで貰えると嬉しいです♪ (2016年1月14日 17時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
由貴(プロフ) - こんばんは!!凄く良いですね!!続きが気になります!! (2016年1月13日 22時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2015年12月27日 16時
