lucky color

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買い物が終わった頃には、すっかり夕暮れを迎えてた。


一昨日初めてまともに話したって言っていいくらいなのに、この収まりの良さは何なの？
女の子慣れしてるからなのか、単にコミュ力が高いのか…。


北山くんは平日に食料品を買いに行く時間もあまりないって言うから、そのままスーパーで牛乳とかヨーグルトとかもまとめ買いに向かう。



気づけば私も両手に荷物がいっぱい。



「北山くーん、重いよー」



北山「だよな、ごめん。でも、久しぶりに買い物楽しかった。付き合ってくれてありがとな。

…メシ行く？お礼に奢るよ」



「やったぁ。行く行く♪」



あ、やば…ついつい素直に反応してしまった。



北山「じゃ、すぐ荷物家置いてくるから、ここで待ってて」



両手に持ってた荷物を片手にまとめて、私に空いた手を出してきた。
「重てっ…」ってよろけながら。



それが少し可愛くて、笑ってしまった。



北山「おい、笑うなよー。男でも重いもんは重いんだからなー」



「うん、わかってる…持ってくよ、北山くんの腕ちぎれちゃうよ」



北山「あー良かったぁ〜。ぶっちゃけ、差し出されたらどーしようかと思った(笑)

俺ん家こっから５分くらいだから、近いよ」




「ふふ、そんなに鬼じゃないし(笑)。

北山くんは、よくここに来るの？」



北山「うん。平日はコンビニ寄るくらいしか時間ないから、土日でここでまとめ買いかなぁ。

そもそも俺の家の近くにスーパーってここしか無いし」



「そうなんだぁ。私もよく土日来てるんだよ。会ったこと無かったね」



北山「そーなの？まぁでも、行く店違うよな。女の子は今日みたいな雑貨屋とか服屋だろ？
俺はスポーツ用品店か、本屋だもん」



「確かに！今日のスポーツ用品店はほとんどスルーしてたかも」



北山「だよなー。俺は、あの店で半日くらい潰せそうだけど」



「えー何そんなに見るのー？」



北山「サッカー昔からしてたから、それ関係見たり、ゴルフ始めたいなぁとか、ランニングとか水泳しよーかなぁとか、雑誌コーナーウロウロしたり。

で、いつの間にか時間経ってて、スーパーで食べ物買って、俺の１日が終わる」



「なるほど、出会わないわけだ(笑)」




さりげなく私を車道側歩かせないようにしてくれたり、持たせる荷物を嵩張るけど超軽いのだけにしてくれたり。



女の子の扱い…慣れてるんだなぁって思った。

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