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勢い余って ページ9

涙が溢れないように手で拭う。
何度か繰り返して、我慢できなくてスマホのLINEページを開いた。



随分下の方にいってしまったみっくんの名前。
まだ未読のメッセージが一件残ってる。
だから、どんなに下にいってしまってもスクロールしていけばすぐに見つけられる、私の目印。


『家着いた?』



たった一言なのに、たまらなく愛しい。
このメッセージは開かないって決めてる。
理由なんて無い。ただ、目印を失いたくないだけ。




やっと涙が止まってきた頃、強い風が吹いた。



夕方に近づいたのか、冷たい風。



「はっっっくしゅんっ」



そろそろ、買い物して帰ろうかな…。
そう思いスマホ画面を見ると…




「あっ!!うそ!!」



目を疑った。




メッセージ、開いちゃった…。

発見 Ki→←日曜の午後



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作者名:さくら | 作成日時:2015年11月4日 21時

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