ｉｆ…

よくわかんない ページ29

…何で怒るかな？どー見たってさっきの人は背が高くて、かっこいい人って表現するでしょ？



『背が高くて、軽そうな人』って率直な感想言えば良かったわけか。
男の子って…てゆうか、みっくんよくわかんない。
変なとこで機嫌悪くなるんだもん。



こっから私の家まで歩いて約一時間。楽しくて、あっとゆーまに家の前。
って…



無意識に家まで来てしまった。どうしよ…一応、お茶でも飲んでく？って誘った方がいいの？
ここでバイバイするのも名残惜しい…。



よし、さすがにまだ何もないはず！
一時間歩いたし、疲れたよね！




「送ってくれてありがとう」



北「こちらこそ。今日は送らせてくれてありがとう」



「何それ…」



変なの。送らせてくれてありがとうって。



目があったまま沈黙が流れた。



何か、言ってよ…。



「…あの、歩くの疲れたし家…」

ピコン♪



ん？



ピコン♪
ピコン♪




北「…あ、ニカだ。二次会行くって！



…ごめん、何だった？今なんか言おうとした？」




「あの…上がって…」




ピコン♪


ピコン♪




もー！！！！二階堂！1回で纏めて送ってきてよ！！！




北「あ…ね、ニカと今からメシ行くけど、Aちゃんも来る？家の前まできて何だけど…」



おいおい、二階堂どこまで邪魔するんだよ！



「…いい。行かない。ニカちゃんによろしく言っておいて」



私の勇気返せ。二階堂高嗣！



北「ん、わかった。じゃーまたね！おやすみー」



「おやすみなさい…」



去っていく姿を見送ったけど、みっくんはこっち振り向かない。



何かムカつく…。



なんなの、もう！

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