自惚れてる? ページ22
みっくんから、3年間どう過ごしてたか聞かれる。
どうもこうも…とてもお話し出来るような日々は送ってないっす。
やけくそで4人も付き合ったのに、誰も心から好きになりきれなかったなんて。
最終的に健永からはバカ呼ばわりだったなんて。
唯一言えることと言えば…
「あ、私引越ししたんだよね。そーいえば」
北「えっ!?そーなの?だからか!」
「え?」
北「さっきマンションの前通ったんだけど、何かファミリー感があったから。てっきりご両親帰って来たんだと思ったけど引っ越したんだー」
「マンション行ったの…?」
北「えっ。あ、いや、あの駅行ったら自然と、足がジム向かってて、そのまま…。
習慣って怖いね!決してストーカーじゃないよ!!」
焦りまくるみっくんが可愛くて、思わず吹き出した。
「分かってるよ(笑)。ごめんね。今、三茶なの。いざ一人に戻るとさ、あまりにも家広すぎて。薄々考えてたけど、そこで決断」
北「そーだったんだね…。でもさ、最初めっちゃ狭くなかった?俺Aちゃんの家出てすぐは、風呂も洗面所も何もかも狭くて不便だったわ。まぁ、贅沢だったんだけどね」
「あーうん、そうかも。改めてあのお家快適だったよね。
みっくんは、まだあのお家に住んでるの?」
北「うん。あ、今度遊びに来る?」
「え…」
一瞬固まる。これが噂のチャラミツか…。
私の反応見て、またみっくんが焦る。
北「いや、違う!そーじゃないから!そんな目で見ないで」
「…うん。まぁ、機会があれば。
みっくんは?彼女はいた?」
北「え?あー…俺は、みんなのみっくんだから。特定の人はいませんよ?」
「何、そのアイドルみたいなの…」
北「んふふ、Aちゃんが好きだったアイドルが言ってたんでしょ?帰って来てから興奮して真似してたじゃん」
「あー…痛い痛い。。。ごめん、ひいたでしょ」
北「ん?別に引かないけど」
北「Aちゃん、今は?彼氏いるの?」
「今は…いないよ。みっくんは?今もみんなのみっくんなの?」
みっくんが少し笑った。
北「今は、違うかな」
北「…ねぇ、Aちゃん、俺…」
みっくんが何か言おうとしたのは分かったけど、慌てて遮った。
もうこれ以上はダメだ。流されそう。
「あの…っ。明日、早いからそろそろ帰らなきゃ!」
みっくんごめん。自惚れだったら恥ずかしいけど、今はまだ…言われたくない。
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作者名:さくら | 作成日時:2015年11月4日 21時