プーさんとOLさん

会いたくて Ki ページ32

〜Ki・side〜


月曜は、フットサルレッスンが無い。
でも、Aちゃんに会いたくてプールに来た。
でも、待てど暮らせど来ない。
やば…俺、急ぎすぎて避けられてるのかな。
連絡先また交換するの忘れたから、Aちゃんに会うにはここしかないのに。
かくなる上は…


ジムの前で、またもや待ち伏せ。
はぁ。俺ってこんなにストーカー体質だったんだっけ？待ち伏せなんてカッコ悪いこと２回もするなんて…


11時くらいまで、待ってみようかな。
もう帰宅してるかもしれないけど。
今日は、別ルートで帰ってて通らないかもしれないけど。

彼氏と、一緒に歩いてるの見てしまうかもしれないけど…。


で、今日会えなかったら、もうこーやって待つのはやめよう。
たまたまジムで会えた時話す友達。
それに徹しよう。


昼バイトしてからプールだから疲れるーねみー。てか、寝そうー。
外寒いのに、ここで寝たら凍死するのかな‥
瞼が‥お、も、い‥



あ「あんれ〜？みっくーん？」


いきなり大きな声で呼ばれて眠気飛んだ。
あぁ、まじありがとう！凍死せずに済んだ！
顔上げると、完全に酔っぱらってるAちゃんがいた。


鬼かくし…？うわ、紙パックの日本酒飲みながら歩いてるのかよ。
見た目とのギャップ凄すぎて笑えてくる。


「…酔ってるの？」


あ「酔ってるよー！友達と飲んできて〜飲み足りないからお酒買ってきて〜待ちきれないから飲みながら帰ってるんでーす」


かなり酔ってるな。あんまり顔には出ないタイプか…
ほんのりほっぺが赤いくらい。
それが、逆に色っぽく見えて勘弁して欲しい。


あ「みっくんも飲むー？ビール？鬼かくしー？」


「いや…俺一応19だから、家飲みしかしないよ…」


あ「あっそーなの！じゃあ、家飲みしよ！ね！うち５分くらいで着くから！」


そー言って俺の横を通りすぎたAちゃんからお酒の香りがした。


まじで？Aちゃんの家行けちゃうの？
しかも、こんなに酔ってる…。
何かあったからこんなに飲んだんだろうな。
俺、あんなAちゃんと家行って手出さずに過ごせるかな…



足元がフラフラのAちゃんを支えながら、家まで着いていった。


手、出さないぞ！
俺、頑張れ！！！

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