プーさんとOLさん

久しぶり ページ24

駅に向かう途中、健永からLINEが来た。


健「駅に迎えに行くから、着いたら待ってて！そのままメシ食べに行こ！」


だって。
わーいわーい、久しぶりにデートだよー！！！
目的の駅に着いて、出口に行くと健永がいた。


健「よっ！久しぶり〜。元気だった？」


…何。その友達に久しぶりに会ったみたいな感じ。


「うん、元気だったよ！健永は？」


健「元気だけどー毎日忙しくてヘトヘトかな！
あんまり連絡出来てなくてごめんね！
何食べる？」


すごく軽いんですけど。
今まで寂しいーとか、もう私の事好きじゃないのかもーとか、悩んでたのバカみたい…


そのまま、ランチ出来るとこが色々並んでる商店街へ向かう。



…私たち、今日別れるのかな？
手、繋がないんだね。
前は会ったらすぐ繋いでた。寒いときはポケット入れてくれたり。
暑い時は、暑いねー汗かくねーって言いながら、でも手は離さなかった。


ハンバーガーやさんに入った。
食べながら、近況聞いてみる。


「最近忙しそうだったけど、何してたの？」


健「んー。バイトでしょ、サークル、ゼミ、あと就活準備とか！結構やること多いんだよー。
だから家に着くと寝落ち(笑)
Aは？」



「私は、いつも通り仕事して…
あ、時間あるときジムのプールで泳いでる！駅と家の間にジムがあるから便利でさ」



何か普通過ぎて、拍子抜けしちゃうよ。
心配する必要無かったのかな…？
少し、突っ込んでみた。


「忙しかったろうけど、全然会えなかったり連絡無かったりは寂しかったし、不安になったよ。
他に好きな子出来ちゃったのかなとか…」


健「…」


あ。何か、図星なの？
片眉、ピクピクってしたよね？嘘発見器作動…



健「Aさ…１年くらい前、俺も同じようなこと思ってたの気づいてた？」


「え…？どうゆうこと？」



健「Aが就職してすぐくらい、全っ然会えなかったり連絡無かったり、会っても疲れきってて何もしなかったり」


思い出してみる。確かに健永の言う通りだった。
入社してすぐ、慣れない社会人生活と一人暮らしにﾍﾄﾍﾄﾃﾞ健永に連絡しなかったり会えなかったりした。
環境変わったんだし、仕方ないよねって勝手に思ってた。



健「俺だって、寂しかったし、つまんなかった。でもこんなこと言ったら女々しいし、しょーがないことだって言い聞かせてた」

喧嘩→←平常心なら

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