思わず… Ki ページ19
〜Ki・side〜
店出る時、ちょっとしんみりした感じになってしまった。
Aちゃんが泣きそうなの我慢してたの何となく分かったし。
あ「ごめんね、せっかくご飯行ったのに変な話しちゃって。
盛り下がったでしょ」
「ううん、気にしないでいいよ。
元気出してね」
「今日は、家まで送っていいかな？」
ヤダって言われても送るけど。
少しでも長く一緒にいたい。
あ「ありがと…」
それから特に話はせず、家の前に着いた。
あ「送ってくれてありがと。
もう、すぐそこだからここでいいよ。」
「あのさ…Aちゃん、ちょっと泣いたら？泣き終わるまで側にいてあげるから…
その方がスッキリすると思うよ。」
彼女が俯いてた顔上げた。少しびっくりしてたけど、そのまま大粒の涙こぼし始めた。
自分から泣けば？って言っておいて、いざとなるとどーしようってなる。
俺も、まだまだだな。
衝動に流されて、そのまま思わず抱き締めちゃった。
あ「みっくん…っ」
「ごめん。ちょっと、こーさせて…」
Aちゃんははじめは離れようとしたけど、少ししたら全身の力抜けてた。
あ「みっくん…彼女いるでしょ？こんなことしちゃダメだよ…」
「別れる…。俺、Aちゃんが好き」
「会ったばっかで何言ってるんだって自分でも思うけど、こんな気持ちになったの初めてなんだよね…
Aちゃん。すぐは無理でも、彼氏と別れたら迷わずに俺んとこ来て…！」
そのあと、彼女は何も言わなかった。
泣くのが落ち着いたら、俺の腕からすり抜けて走って帰ってしまった。
正直、何で突然あんなことしたり好きだなんて言ったのかわからない。
会ったばっかりの子をそのまま手に入れようなんてしたことなかった。
「次会ったら謝った方がいいかな…」
そうぶつぶつ言いながら、俺はスマホを取り出した。
奈央とは別れるために。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 516人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - 作者です。読んでくださって、感想まで書いてもらってありがとうございます。更新頑張りますね。 (2015年8月17日 23時) (
レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
由実(プロフ) - 主人公かわいそう…（彼氏のこと）フリーターならぬぷー太郎w更新待ってます♪ (2015年8月17日 4時) (レス) id: 46e30cb7d0 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 今回はみっくんプー太郎設定なんですね(笑)でも、主人公ちゃんだけに真剣になるみっくんも良いですね！更新ファイトです(*^^*) (2015年8月17日 2時) (レス) id: d21b052c3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら
| 作成日時：2015年8月16日 7時
