未完の書 (ページ2)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:188 hit

ONCE UPON A TIME　－むかしむかしあるところに－　＃０後編ページ2

Crosenhearts(クローゼンハーツ)。通称ハート国。

大陸

クロゼーンハーツはどの国よりも農業と医療を得意とし、誰彼分け隔てない平和な自然豊かな国。

まぁそれは今でこその話であって。昔は酷かったらしい。

昔と言っても今の女王から四代前の女王は血生臭女王だったという。
彼女は気に入らないもの、自分に楯突いた者を処刑するという首切り女王だった。

そして現女王の祖母に当たる少女は異世界より迷い込んだ迷い子だった。
あまりにも傲慢な首切り女王に腹をたてた少女は、仲間を増やして彼女に詰め寄った。
首切り女王は恐れをなして奮え、地位を追われ、国民により断頭台送りになり、哀れな末路に至ったとか。
少女は英雄と言われ、国民から新たな女王に指名され、国の名前を改めて今の国の原型を作ったとか。
後に少女の名前は時期女王候補の王女にミドルネームとして受け継がれていくことになった。

ヤマト・アリス・ハート。女王歴５年。双子の弟は内親王。
赤とハートマークを基調としたドレスと、王冠。長髪。
通称『クインofハート』、『Alice女王』
男装して城下に降りることもしばしば。男装時は長い髪を切り落とす。でも一日経つと元の髪の長さに戻る。『マッドハッター』

ムサシ・チェシャ・ハート。
赤とハートの王族衣装と冠。変則ロングテール。
通称『キングofハート』、『Cheshire内親王』
神出鬼没な童顔の青年。女装・偵察・騙し討ちを得意とする。
若干シスコンの気があるが、意外と常識人の一面も。

アリスとは俗にこのクローゼンハーツ国の女王の名であり、この国の言葉で『勇敢な少女』を意味する。

さぁ物語の前説はここまでにして次のページを捲ろうか。