4話 ページ5
Aは車に乗り込むまでの間、兄である降谷零へ電話を鳴らし続けた。
『だめだ…でない…』
松「落ち着けよ、俺らが今ここで焦ったって何にもなんねぇだろうが。」
『そ、そうだね。』
そのとき、先ほどまでかけていた兄の番号とはまた違う番号からの着信があった。
『…零かな。とりあえず出てみる。』
松「あぁ。」
『もしもし。降谷ですが。』
??《Aか?電話に出れなくて悪かったな。》
『…零?無事なの?今、どこにいるの?』
降《…まぁ、無事といえば、無事かな。》
松「どーいうことだよ。」
降《松田も一緒か…詳しくは会って話そう。伊達班長も呼んで今からいうところに来てくれないか。》
『わかった。』
電話はぷつりと音を立てて切れた。
兄の言葉の通り伊達を連れて向かうとそこには見覚えのある青年がいた。
諸「…早かったね。」
『ひろ…!!』
諸「久しぶり、A。それに、松田と班長も。」
伊「おう、久しぶりだな!で、その呼び出した降谷はどこだ?」
諸「ここで詳しくはいえないんだけど、移動するからとりあえずこの目隠しをしてくれないかな。」
松「相変わらず公安は秘密主義だな。」
諸「はは、ごめんね。」
青年___諸伏景光から手渡された目隠しをつけると3人は車に乗せられ、どこかの建物の地下深くへと連れられた。
諸「目隠しは外していいよ。」
目を開けるとそこは広い部屋になっていて、部屋の中央には厚いガラスで仕切られた空間がある。
その真ん中佇む人物は笑みを浮かべて黒電話に手を伸ばす。
プルルルル…プルルルル…
Aは近づくと目の前の柱につけられた電話をとった。
『…大変なことに、なってるみたいだね。零。』
降「…こんなところまで来てもらって悪いな。A。」
『んーん、その首のものはやっぱり…』
降「あぁ、爆弾だよ。時限式なのか無線式なのかも不明。解体方法もわからない。」
松「…あいつが動き出したんだな。」
諸「そうだよ。萩原をあんな目に合わせた犯人が脱獄したって聞いたから追いかけてみたらこんなことに…。
…俺はゼロが庇ってくれたから軽い怪我だけで済んだけどね。」
伊「そうか…」
降「…この事件、君達の協力が必要だ。だから力を貸してくれないか。」
『…当たり前でしょ。』
松「言われなくたって調べるっつーの。」
諸「…助っ人になってくれそうなあの少年も呼んだから、協力してあげて。」
その言葉と同時にエレベーターの開く音が鳴った。
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星空ブリキ - わーしすこんd(これ以上言うと降谷さんに怒られるので言わないどきます) (2022年7月3日 12時) (レス) @page27 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - S丸さん» おけだす! (2022年6月19日 19時) (レス) id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
S丸(プロフ) - みみこさん» ありがとうございます〜!! (2022年6月19日 18時) (レス) id: a42ffbde28 (このIDを非表示/違反報告)
S丸(プロフ) - しゅるさん» こちらこそありがとうございました〜〜!!こんな感じでよろしかったですかね…?? (2022年6月19日 18時) (レス) id: a42ffbde28 (このIDを非表示/違反報告)
みみこ(プロフ) - こういうの大好きです!!シスコン降谷さん最高! (2022年6月19日 17時) (レス) @page27 id: 2d0bd82d4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:S丸 | 作成日時:2022年5月22日 18時