ノエルにつくメイドは･･･season１＆season2【被虐のノエル】

52話 ページ6

ノエル「このままあの男を放っておけばジリアンだけじゃない･･･もっと多くの人に迷惑がかかる事でしょう。ならばこちらから出向いて･･･わたくしの人生をもてあそんだことを後悔させてさしあげますわ･･･！」

カロン「･･･決めたのか。」

ノエル「･･･わたくしはやっぱり、傲慢には生きられませんわ。でも、自分に敵意が向けられた時に迷うぐらいなら･･･逃げるより戦おうと思いますの。そうすることで、誰も死ななくてすむこともあると･･･今日、知りましたから･･･」

　 強くなったな･･･ノエル･･･

カロン「･･･危険な道のりだぞ。私やAが守りきれず、途中で死ぬ可能性もあるだろう。」

ノエル「･･･承知の上ですわ。」

カロン「お前がバロウズを打ち倒すまで私の手助けを受け続けるということは、つまり･･･それだけ巨大な代償をのちに支払わなければならないということだ。時間をかけ、修羅場をくぐり続ければなおさらだ。お前がバロウズを倒し、第一の契約を打ち消し自らの手足をとり取り戻し、私の助けがいらなくなった瞬間･･･私はお前を助け続けてやった代償にお前の命を貰い受けるかもしれん。」

ノエル「･･･承知の上、ですわ。」

貴方 「･･･」

カロン「･･･よし、いいだろう。今度こそ、お前の意思に間違いはないな。ならばあらためて大悪魔カロンは契約にしたがいノエル・チェルクェッティの守護者となろう。手は貸してやる。だから自分の不始末は自分でケリをつけて見せろ」

　 不始末って･･･

ノエル「あなたの不始末でもありますけれどね。」

カロン「いや、お前の不始末だ。」

ノエル「鳥頭のくせに！」

貴方 「それ関係ある？」

カロン「鳥ではない！！悪魔だ！」

　 結局こうなるんだ･･･と心の中でつぶやく

ノエル「･･･そうだ、それはそうと。少し前からずっと考えていたことがありますの。」

カロン「･･･なんだ。」

ノエル「あなたに新しい悪魔の契約を･･･第三の契約をお願いしようと思って。」

　 第三の契約･･･か。


　 −病院−

ｼﾞﾘｱﾝ「･･･」

ノエル「･･･」

　 今、私とノエルお嬢様はジリアン様の病室に来ている
　 お嬢様は第三の契約をカロンと交わした後･･･ここにいる

　 片目を代償に眼帯で覆い、左腕を取り戻したお嬢様がいまここにいる。

ノエル「･･･わたくし、あなたに嫉妬しましたの。それは、わたくしの心が弱かったから。それがすべての歯車を狂わせて･･･こんなことになってしまいましたわ。」

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