56話 ページ11
貴方 「・・・お金がそっちに流れてしまうから・・・ですか?」
カロン「そうだ。しかし、バロウズは市長だ。経営者ではない。」
ノエル「・・・じゃあ、なんで・・・」
カロン「・・・そのあたりに、おそらくバロウズの利益につながるなにかがあるのだ。バロウズが直接損をするのではない。バロウズに利益をもたらすなにかが、だれかが、損をするのだ。」
ノエル「・・・つまり、ラプラス警察と同じように、どこかの企業が市長とつながっているということですのね・・・」
カロン「おそらくそういうことだ。市長官邸の警備員を相手にするのはきつい。ラプラス警察を相手にするのもきつい。だが・・・ただの企業に乗り込んでバロウズの汚職の証拠を盗み出すだけならどうだ?」
貴方 「なるほど・・・確かに、ラプラス市内はバロウズのなわばりかもしれませんけど、市から出て証拠を公表すれば、バロウズ市長もおしまいというわけですね。」
カロン「そういうことだ。」
私はノエルお嬢様の方を見た
ノエル「・・・・・・なるほど、いけそうですわね。」
といい、お嬢様は悪い笑みをした。
カロン「・・・ふん、いい顔をするようになったじゃないか。これまでのお前とくらべて、見違えたぞ。」
・・・お変わりになりましたね、お嬢様。
カロン「ならば決まりだな。」
ノエル「でも、その肝心の企業が具体的にどこなのか・・・まるで想像ができませんわ・・・」
貴方 「そうですね・・・」
カロン「そうか?私には具体的に心当たりがあるぞ。」
貴方 「そ、それは一体どこですか・・・?」
カロン「それは・・・」
ー移動ー
貴方 「ここは・・・たしか・・・」
ノエル「・・・海運会社アクエリアス。」
カロン「私が知るかぎり、ラプラスで一番大きな海運会社はここだ。つまり、もしもステラステージがラプラスに進出していたら一番損をするはずだったのが、ここだ。」
貴方 「悪魔なのにラプラス市に関して本当にくわしいですね」
ノエル「わたくしも思いましたわ。」
カロン「・・・どうでもいいだろう。おまえらこそお勉強が足りてないんじゃないのか。」
ノエル「自慢ではないですけど、わたくしくらいの歳の女の子がいちいち企業のことなんて知っているわけがありまして!?」
カロン「・・・これだからお子様は困る。市と戦うという自覚が足りんようだな。」
ノエル「あいかわらずあなたは一言多いですわね!」
・・・なんか、うまくごまかされたような気がします・・・
39人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ松(プロフ) - みそさん» そうですね〜wはじめての機械を操作して開いたから、喜んでいるのかもしれませんね!ww (2018年4月28日 7時) (レス) id: e1f37b1211 (このIDを非表示/違反報告)
みそ - カロン様可愛いですねwカードキーって開いたから喜んでるのかな?子供みたいですね悪魔なのに(笑) (2018年4月27日 23時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ松(プロフ) - みそさん» ですね!そういう人、現実にいて欲しいですw(●´ω`●) (2018年4月18日 22時) (レス) id: e1f37b1211 (このIDを非表示/違反報告)
みそ - ユキ松さん>> カロンかっこいいですよね紳士的なところもあってああいう人いたら多分一瞬で惚れると思いますw (2018年4月18日 22時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ松(プロフ) - みそさん» そうなんですねwwやっぱり、カロンっていいですよね!ww (2018年4月16日 16時) (レス) id: 87fc953205 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユキ松 | 作成日時:2018年1月23日 22時