９話 ページ10
医務室にはマダム・ポンフリーの声が響いた
顔面蒼白のA
近頃魔力が安定していないためか
授業を全教科受けているためか
体調もあまりよくない
「運がよかったからこの程度で済んだものの、今夜は入院ですよ」
「分かりました」
血を多く流しすぎたためか頭がボーっとする
やがて意識を手放した
✿
✿
目を覚ますと花束が置いてあった
差出人の名前はない
どれくらい眠っていたのか自分では分からない
「気がつきましたか」
「はい」
マダム・ポンフリーが傷の具合を診る
「痛みはありませんか？」
「まだ少しだけ痛みます」
「丸２日眠っていたんですよ」
「そんなにですか！？」
「出血の量が多かったのです」
「ドラコ・マルフォイは？」
「彼は謹慎中です」
なぜドラコを庇ったのか分からない
咄嗟の行動が自分の身に及ぼした被害
「ハグリッドは？」
「・・・・・・・それは校長先生からお話があるでしょう」
「そうですか」
「面会の方が来ていますが話せそうですか？」
「はい」
面会に来るのは誰だろうと思っていたらアーロンとルシウス、ナルシッサが顔を覗かせた
「・・・・・珍しい組み合わせですね」
「このたびは、愚息がすまなかった」
ルシウスからの謝罪
「女の子の身体に傷を作ってしまって申し訳なくありません」
「あの・・・・・えっと・・・・・」
どう反応すればいいか分からない
「左腕の傷は残るそうだ。
ヒッポグリフの鉤爪は腕をほぼ一周して神経、筋肉を切っていたと聞いた。
少し痛むと言ったそうだが、痛み止めが効いているからだ。
筋肉はほぼ再生したが神経は少し再生が遅いらしい。
痛み止めを毎日食後に必ず飲めば授業に出られるが、どうする？」
アーロンの目は真剣だった
「私がドラコ・マルフォイを庇ったのはマルフォイ家の嫡男だからじゃありません。
１年生の頃からなんやかんやありますが、同級生として怪我をするのを見ていられなかったからです。」
マルフォイ夫妻は驚いた顔でAを見た
最初ホグワーツからの連絡が届いた時、ナルシッサは倒れた
ドラコはほぼ無傷だが、助けた子は大怪我だったと
相手の親にも謝罪しなければとホグワーツにかけつけた
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No.15(プロフ) - とても面白く、続きが気になります…けどもう更新はされないのでしょうか…？ (2018年8月5日 3時) (
レス) id: ac8088d005 (このIDを非表示/違反報告)
かしわもち(プロフ) - とても面白いです！続きが凄いたのしみです(^^) (2017年10月29日 19時) (レス) id: f941f5a137 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花流夢 | 作成日時：2017年5月7日 15時
