４話 ページ5
「・・・ん」
「気がついたのね、よかった」
「私、どうしたの？」
「急に倒れたんだ」
青白い顔をしたAは椅子の上に寝かされていた
「気分はどうだい？」
「・・・・・・冷たいです」
「皆そうだよ」
話を聞くと倒れたのはAとハリーだけらしい
倒れる前にAが使った呪文はまだ習っていないもので吸魂鬼を近づけないようにするので精一杯だったらしい
なぜあの時とっさに呪文を放てたのかAにも分からない
ﾊﾟｷﾝｯ
リーマスがチョコレートはを割る音がコンパートメントに響いた
普段なら気に留めない音でも今は大きく感じる
「食べなさい。気分がよくなるから」
「ありがとうございます」
チョコレートを口に運ぶ
凍った氷が解けるような感覚がする
「さっきのアレはなんだったんですか？」
「あれは吸魂鬼だよ、アズカバンの看守だ・・・」
ハリー達もチョコレートを食べ心が落ち着いた
「誰かの叫び声が聞こえた」
「誰も叫んでないよ」
「何も聞こえなかったわ」
「Aは？」
「私は・・・・・・」
叫び声は聞こえなかった
その代わりに守護霊の呪文が頭をよぎった
幸福な出来事を思い出す時間もなかった
「女の人の姿がよぎったかな。後姿だけど」
金に近い茶色の髪をした女性の姿
「もうすぐホグワーツに着くわね」
「大広間で会いましょ」
「君は違う寮なのかい？」
「はい。私はスリザリン生で他の人たちはグリフィンドール生です」
そう言うとリーマスは驚いた
「仲が良いから同じ寮生だと思ったよ」
グリフィンドールとスリザリンは昔から対立している
「Aは特別です。１年生の頃は私を助けてくれましたし」
「去年はジニーを助けてくれました」
目の前にいる少女にそんな力があるようには見えないとばかりに驚いた
「じゃあ大広間でね」
汽車が着くと同時にAはコンパートメントを去った
「彼女なりの気遣いです。スリザリン生であることを気にしています、あれこれ言う人がいるので」
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No.15(プロフ) - とても面白く、続きが気になります…けどもう更新はされないのでしょうか…？ (2018年8月5日 3時) (
レス) id: ac8088d005 (このIDを非表示/違反報告)
かしわもち(プロフ) - とても面白いです！続きが凄いたのしみです(^^) (2017年10月29日 19時) (レス) id: f941f5a137 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花流夢 | 作成日時：2017年5月7日 15時
