腹黒少女と灰谷蘭

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えっ？付き合う？付き合うって、二種類あるけど？ひとつはどこか出かけるのに付き合う所謂お付き添いみたいなもの。

もうひとつは、男女のそれよね、もう分かるよね、


『、、、どっちの付き合うなのよ、はっきり言いなさいよ。』


すると灰谷蘭って人は私の顎をグッて掴んで私の唇に己の唇を押し付けてきた、え、これキスってやつ？私こう見えてファーストキスなんですけど？こんな簡単に迎えるの？


今まで告白されたことは何度もあったけど自分大好き人間だから上手いこと振ってきた。誰かの所有物って感じが嫌なのよね。

とか一瞬考えたけどそのまま彼の舌が私の舌を絡め取りフレンチキスをしてきた、なにこれ、腰が砕けそう、無理、どうしたらいいの。

彼が唇を離した瞬間私は息切れしそうなのを必死に抑えて平然を装って言った

『…………そっちのね、わかりました、その代わり、、その代わりに絶対バラさないでよ。』

「わ〜〜強気(笑)その割に顔真っ赤だけど。ごめんねAちゃんもしかして、ファーストキスだった？意外とモテないタイプ？(笑)」

『、、そんなことわざわざ言うわけないでしょ』


図星だ〜〜と言いつつ彼は私に携帯貸してって言って何かカタカタ打っている。一瞬見えたけど♡灰谷蘭♡は痛すぎるでしょ、え、本格的に話進んでんじゃん。


携帯を返したあと彼は

『じゃ、また電話するからでろよ？Aちゃん、今日から俺の彼女だからなァ。」と言いつつピロピロ手を振ってどこかへ消え去った。


AA高校2年生、こんな形で初めての彼氏ができました。なんて漫画みたいな展開。いや本当に。

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