第六話 気をつけて ページ8
帰り道はリクオ君とつららちゃん、それにカナちゃんも一緒だった。
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『カ・・・カナちゃん・・・ごめんね？大丈夫だった？』
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帰り道ずっとテンションの低いカナちゃんに声をかけると、弱弱しく笑った。
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カ「Aちゃんのせいじゃないよ・・・ただ、ちょっと恐いなって思っただけ・・・」
『その気持ち、大切だよ？周りに警戒してる方が事前に気づけたりもするから・・・』
カ「う・・・うん、じゃあ、私こっちだから・・・またね」
『うん、またね』
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そういって、駅で別れた。
残ったのはリクオ君とつららちゃんと私の三人だ。つららちゃんなんて、顔が真っ青だ。
からかってあげよ(笑)
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『ごめんねつららちゃん。恐かった？』
つ「い・・・いえ・・・大丈夫です」
『ねえ、知ってた？この辺りってね、関東任侠妖怪総元締、奴良組の本家があるらしいよ？』
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うっわー二人とも顔が真っ青だ。
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『そういえば、奴良君と同じ名字だな？あれれ？もしかして・・・』
リ「ち・・・・・違うよ！！ちがうちがう！！僕は妖怪じゃないし、つららだって普通の人間だよ！！」
『あれ？つららちゃんのことは言ってないんだけどな？』
リ「あ！！」
『だいじょーぶ！！私はちゃんとルールを守ってる妖怪を滅するつもりはないからさ。でも、ゆらちゃんには気をつけてね？あの子何でも構わず滅すると思うから』
つ「あ・・・あなた、陰陽師なのに私たちをのがしていいの！？それに、どうして・・・」
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つららちゃんはそこで言葉を濁した。自分のふがいなさを感じているのだろうか。
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『光が強くなればなるほど、闇も深くなる。光の存在と闇の存在の共存には、秩序が大切でしょ？』
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私はそう言うと、自分の家までの道を歩き出した。
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『・・・さて、どうなるかな？』
続く
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作成日時：2013年8月20日 9時
