＿＿ ページ43
コッソリ扉を開けると、柵にもたれかかっている神山先生が空を見上げていた。
何を思って見てるのかな。
「…神山先生」
パッと先生が振り向いて目を丸くする。
何でここにいるのか、とでも言いたげに。
『柊…のんちゃんは？』
“ のんちゃん ”
そう呼んだことが嬉しかった。
壊してしまった罪悪感が少し、拭われた気がした。
「図書室ですが」
『…ここ来てええの？』
「来たらいけませんか？」
一歩近づく。
ここに来てやっとはっきり自分の気持ちが見えた。
三年間、ずっとあたしのことを見てくれている神山先生。
「安心感」はいつのまにか形を変えて小さな恋心になっていたのかもしれない。
「小瀧先生は、おいてきてしまいました」
本当に申し訳ないながらも。
『俺そんなん期待するで』
ふわっと笑ったのを見てズキン、と心臓が鳴る音がする。
「どうぞ。してください」
言った後体温が上がっていくのが分かって思わず顔を覆って後ろを向いてしまった。
…だって、初めてだから。
胸とか心臓全部痛くて破裂してしまうんじゃないかって。
『もうー…あかんて…』
ぎゅっと引き寄せられて神山先生の匂いでいっぱいになる。
その神山先生の鼓動も、あたしと同じくらい早い。
『…俺のこと、好きですか？』
「………は、い」
『ちゃんと言うて？笑』
意外と恋愛では意地悪なのかなって。
「好きです、先生」
『俺もAずっと好きやったで』
頭に、優しいキスが降った。
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カジャリア(プロフ) - たけのこのさとさん» 50なったらね！いつかね！ (2018年8月23日 21時) (
レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこのさと(プロフ) - 私のー自担でもー書いてーほしいなー笑笑 (2018年8月23日 21時) (レス) id: 3457007a65 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - Suzukaさん» 分かりました！ありがとうございます…m(_ _)m (2018年8月23日 17時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - みきさん» ほんまですか！分かりました考えてみますm(_ _)m (2018年8月23日 17時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
Suzuka(プロフ) - わたしも神ちゃん落ち編？メイン？みたいなの読んでみたいです！！もしよければお願いします！ (2018年8月23日 16時) (レス) id: de9cb97902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャリア
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時：2018年8月6日 21時
