その後の話.空の下で ページ47
Aside
白のドレスにスミレの花を散りばめたドレスをひるがえし、彼のもとへペールをもってもらい進んでいく。
彼と並んで立ち、誓いの言葉を口に出す。
そして、指輪にお互いの薬指を通し、
誓いのくちづけをする。
黄色のバラとスミレの花が広がる教会。
快晴の空の下で私達は、祝福される。
「「「結婚おめでとう！！」」」
「「ありがとう！」」
いろんな人が、祝福の言葉をかけてくれる。
「A。おめでとう。ヒロさんも娘を宜しくお願い致します。」
「お母様！」
「ヒロ。彼女と、幸せになってね。ヒロを宜しくね。」
「母さん！」
そうして2人で、喋りだしたので、私達も場所を変える。
「おめでとう。ヒロ。Aちゃんも。おめでとう。」
「ありがとう、コウジ。」
「ありがとうございます。」
笑みを下すヒロさんはとても嬉しそうだ。
「コウジこそ、式はいつなんだ？」
「僕？いとちゃんは、式しなくていーんじゃない？っていうけど。見たいよね。彼女の花嫁姿はさ。」
「いとさん、ドレス似合いそうなのに…。」
少しの間のあと、何やら聞こえてくる。
「カヅキ先輩！大好きです！」
「私がブーケ取ったんだから先に伝えるって言ったはずにゃ！私も好き、だにゃ！」
「いや、ちょっ、まってくれよーー！！」
あんさんたちか。
「ヒロー！Aおめてとう！」
走りながら言葉をくれるカヅキさんが面白くて笑うと、ヒロさんも笑い出した。
「Aっち！ドレスきれーだねぇ。写メするからヒロさんとくっついて！」
「えぇ！？」
ヒロさんがふわりと私を包んだ。
「こう？カケル？」
「オケです！うぁ！幸せおすそ分けしてもらった〜。」
「ヒロさん、A、おめでとうございます。ウェディングケーキ、コウジさん、あんさんと頑張って作ったので、食べてくださいね！」
「おめでとうございます！キラキラしてました！幸せに！」
「ヒロさん、Aさん、おめでとっす。」
「おめでとうございます！！Aさんかわいーですぅ！ヒロさんも！すっごくカッコイイです！」
「レオ、騒ぎすぎだ。
とでも綺麗です。ヒロさん、A。
ご結婚おめでとうございます。お幸せに。」
「速水ヒロ！おめでとう。あ、Aもな！
蓮城寺べるとのことは許してやってもいーぞ！」
「ユウ、顔が嬉しそうだよ。」
ハハハ、
そう笑い合う。
この瞬間が私は一番好きだった。
この空の下で、鐘の音を聞きながら、幸せを誓った。
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作者名：ぺんぎんふらっぺ* | 作成日時：2018年6月30日 15時
