異世界12 ページ13
「以上で説明を終わらせていただきます。
わからないことがあればその都度、係の者にお尋ねください」
罪歌「わかりました」
「ではこちらの用紙に必要事項をご記入下さい」
受付のお姉さんが用紙を四枚渡してきた
冬夜の分は私が代筆して、全員の記入が終わった
その後は血液を出した指でカードに触れるように指示されて、
その通りにした
血液……カーミラが好みそうだな…
英霊と剣霊のカーミラの二人が…
「このギルドカードはご本人以外が触れておりますと
数十秒で灰色になる魔法が付与されております。
偽造防止のためですね。また、紛失された場合は速やかに
ギルドへ申し出て下さい。お金はかかりますが、
再発行させていただきます」
私のカードをお姉さんが手に取って、
しばらくすると黒かったカードが灰色に変化した
再び私が触れると一瞬で黒に戻る
これなら、姿を欺いてもバレるということか…
凄い仕組みのシステムだな
「以上で登録は終了です。
仕事依頼はあちらのボードに添付されていますので、
そちらをご確認の上、依頼受付に申請して下さい」
三人で依頼が貼り出しているボードの前に立つ
僕らのギルドカードは黒、初心者を表している
ランクが上がればカードの色が変わっていくらしいが、
今はまだ初心者の黒い依頼書しか受けられないということだ
エルゼとリンゼに依頼の受注を任せて、
冬夜の相手をしていた
罪歌「銀月に戻ったら、文字の読み書きを勉強しようか(苦笑」
冬夜「流石に文字の読み書きが出来ないのは困るからね…
罪歌はなんで分かるのさ？」
罪歌「そういう適正があるから、かな。
ほら、私って転々としてたし」
冬夜「あぁ、成程」
リンゼ「冬夜さん、罪歌さん、これなんてどうでしょうか？
東の森で魔獣の討伐で一角狼っていう魔獣を七匹。
そんなに強くない…から私たちでもなんとかなる、と思います…
あ、報酬は銅貨24枚」
一角狼を七匹…そんなに強くはない、と…
報酬は分けて6枚ずつ…宿代三日分…悪くないな
冬夜「僕はいいと思う。罪歌はどうする？」
罪歌「私も構わない。
討伐も大事な経験だからな」
エルゼ「オッケー。じゃあ受付に申請してくる」
エルゼが依頼の貼り紙を引っぺがし、依頼受付に申請しに行った
そこで、ある事に気付いた
重要な事であろうそれを、私達は忘れていた
武器をまだ持っていなかったことに…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神城イサナ | 作成日時：2018年12月21日 23時
