『無』の少女と重力使いの兄【文豪ストレイドッグス】

有と無14 ページ15

人食い虎の情報を聞いて、
倉庫街に出現率が高いとのことで向かうことにしました

月が出る夜に現れる…
もし異能によるものなら、異能が発動する条件があるということか…

夜になり、皆で倉庫内に入り虎の出現を待つ

すると、太宰さんと敦さん以外が皆後ろへ下がった

……何かあるようですね

太宰「…ねェ敦君…変だと思わないかい？」

敦「？何がですか？」

太宰「君の異能力についてだよ」

罪歌「太宰さん？」

太宰さんは続ける

太宰「君の異能は戦闘に特化しているけど、
　 あくまで変身する力ではないはずだ(・・・・・・・・・・・・)」

罪歌「！それって…」

人食い虎の正体は…

敦「太宰さん？何を…」

太宰「月を見れば分かると思うよ？」

敦「…？」

敦さんは窓から見える月を見た瞬間

敦「………」

こちらへ顔を向けて、虎へと変身した

太宰「君ならどう捕獲するかな？」

タンッ

罪歌「あ、ちょっと…！」

太宰さんは後ろへ下がってしまった
あの人達は、最初から私に捕獲させるつもりだったのか！

白虎「………」

罪歌「……白虎、か…」

白虎は私の元に歩いて来る
襲い掛かる様子もなく、ただ歩いて来る
近くに来ると、座ったことで目が同じくらいの位置で交わる

太宰・国木田・乱歩・与謝野(襲い掛からない？)

潤一郎(どうなってるんだろう…)

鏡花(完全に変身したら、制御出来ないって聞いてるけど…)

白虎「グルル…」

罪歌「そう呼ぶのは、私だからですか？」

探偵社-賢治「！？(会話！？)」

白虎(コクッ

罪歌「そうですか…
　 撫でても、良いですか…？」

白虎(コクッ

白虎から頭を撫でる許可を得て、
撫でる事にしました

ナデナデ

罪歌「撫で心地最高です(キラキラ」

白虎「ヴ…(ウリウリ」

罪歌「凄く気持ちいいのですよ(微笑
　 ところで、白虎だとカブってしまうので
　 月下獣さんと呼んでもいいですか？」

白虎(コクッ

罪歌「ありがとうございます」

月下獣「………」

罪歌「けど、せっかく出会えたのに完全に変身しないと会えないのですよね？」

月下獣「ヴヴ……(コクッ」

罪歌「でしたら、明日まで待っていただけますか？」

月下獣「？(首傾げ」

罪歌「いいから待ってて下さいよ…ね？」

月下獣「………(コクッ」

素直な虎さんですね♪

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