白と黒23 ページ24
久作「僕がこんな異能を持ってるのも、
神様に嫌われてるからなんだって…そう思うんだ(涙目」
サクヒ「……君も異能力を持つのですね…」
久作「うん……忌み嫌われる精神操作系の異能だけどね…
この力のせいで、色んな人達を壊したの。
異能の条件があれだから…」
サクヒ「……壊したとは、そういう意味で解釈しても…?」
久作「うん……」
サクヒ「……少し待ってくれますか?」
久作「え?うん……」
買い出しの荷物を先に持って行ってもらうか…
遅いって言われる前に説明準備しておこう
パチン スッ
久作「?カーテン?」
サクヒ「私達の姿を隠しました。
外側からは座っているだけにしか見えていません」
久作「すごーい!(キラキラ」
サクヒ「ライダー」
シュンッ
アストルフォ「やっほ〜♪久しぶりだね、マスター!(ギュウッ」
サクヒ「お久しぶりです(ギュッ
申し訳ありませんが、この買い出しの袋を
武装探偵社に届けて下さい。
私はやるべき事が出来たので、帰りが遅くなると伝えて下さい。
現界した状態か戻るかは任せます」
アストルフォ「はーい♪じゃあ行って来るね〜♪
あ、このお姉さんはとてもいい子だから
抱えているものを明かしてみなよ♪」
久作「!」
ライダーのサーヴァント、アストルフォはカーテンから出た
サクヒ「…遅れの通達はしたので、話の続きを聞きますよ?」
久作「……嫌わないの?」
サクヒ「久作君を?」
久作「うん…」
サクヒ「嫌いませんよ」
久作「!なんで?
僕から壊した人達がたくさんいるんだよ?」
サクヒ「だとしても、私は嫌いませんよ。
久作君は、自分でも制御出来ない状態だったのでは?」
久作「………(コクッ」
サクヒ「どんな理由であれ、それは許されないのは分かっています。
だけど、私は君を嫌いませんよ。
君は壊したことの「先」を分かってる。
それがどれだけ重いものかも完全ではなくても把握してる。
なら、それをどう向き合ってるかで変わるけど…
君は罪悪感に…壊した重さを背負って生きてる。
なら、私が君を嫌う理由はありませんよ」
人を壊した罪はこの子でも計り知れないだろう…
だけど、どれだけ重大なものかは理解している
それを背負って自分の希望が欲しいと抗う…
罪を背負ってでも希望が欲しいと…光を望むのだから
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作者名:神城イサナ | 作成日時:2019年1月22日 6時