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歌・音・運命5 ページ7

陽月「貴方は、この子が別の人間と契約することになって、
  そいつが下種で非道な人間だった場合を考えているのですか?
  この子に無茶難題や悪逆非道なことを命令したときの
  展開を見据えているのですか?」

秋山「それは……」

陽月「この子の枷は我でも外せないのです。
  この意味が分かりますね?」

秋山「…枷が存在する限り、俺が契約を切ればこの子は新たな契約を求める…
  それがどんなに非道な人間の命令でも、契約であれば従う…」

陽月「そういう事です」

宗像「枷を嵌められたなら、外す方法があるのでは?」

陽月「私もそう思っていました。
  けれど、それを防がれたのです…」

宗像「防がれた?」

陽月「首と腕と足の枷を外そうとすると、強烈な苦痛が与えられるのです…
  それこそ、死んでしまうのではないかと思うくらいの威力で…」

宗像「……実際にその威力を受けたのですね?」

陽月「えぇ……一度昏睡状態に陥りました…
  意識の状態としては「死」の一歩手前といった所でした…」

なんてことを…

陽月「マスターは、生まれてから10年間という歳月で
  散々な仕打ちを受けました…
  記憶を失う前は心が傷つきボロボロになっても壊れなかった…
  ですが、記憶を失って隷属の情報を与えられてからは
  それが失った記憶のトリガーとして壊れてしまったのです…」

……10年間?

秋山「ちょっと待ってくれ…この子は10歳なのか…?」

陽月「見た目は5歳ですが、実際は10歳です」

宗像「ろくに食事を与えなかったからですか…」

陽月「それもありますが、肉体の成長を遅くされているからですね…」

宗像「そんなことが…もしや、ストレインですか?」

陽月「いえ、この子を人間にしない為に開発した薬のせいです。
  赤子の頃から服用させられていたが、
  力を使っても5歳くらいまでが限界でした…」

秋山「赤子の頃からって…」

何処までこの子を傷つけているんだ…

宗像「あと二つ質問します。
  一つ目は、君達はストレインなのか…
  もしストレインならば、どんな能力なのか…です」

陽月「マスターはストレインです。
  私はマスターの存在を守る為に生まれた生命体…
  つまり、この姿も小狐をベースに変身で得た姿なだけなのです」

宗像「実体はない、と?」

陽月(コクッ

そんな存在で居るのか…それともこの子達だけ?

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設定タグ:K(アニメ) , 秋山氷杜 , 夢主幼女   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:神城イサナ | 作成日時:2019年2月11日 6時

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