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異世界と文豪2 ページ5

レキ「先程の呼び方から察するに、貴方は太宰治さんですね?」

太宰「…君は?」

レキ「初めまして。私は星宮レキ―――久作の兄弟です」

谷崎「兄弟!?」

レキ「この子はもうマフィア構成員ではありません。
  非異能力者となったなら、警戒する必要はない」

太宰「…その台詞からして、君がポートマフィアをあの状態に?」

やはり情報は得ていたか

だが、久作をこの場から逃がさないと……

レキ「久作、先に帰ってくれる?」

久作(ブンブン

残る返事をされたけど、このままじゃ精神が……ちょっと頑張るか

レキ「――面倒事を起こさないで下さいね?」

それだけ伝えて―――

パチンッ シュンッ

太宰「!」

谷崎「消えた…!?」

家に転移して場を逃れた

レキ「ふぅ……久作、大丈夫?」

久作「大丈夫……ごめんね、姉様?」

レキ「…?なんで謝るの?」

久作「だって、太宰さんが姉様に何かすると思ったら怖くて…
  一緒に残って守りたかったから、困らせたと思って…」

…久作にとって彼は恨みの対象である筈なのに、
もしもの事態を考えて私のことを優先したのか

レキ「――困ってなんてないよ(ギュッ」

久作「!」

レキ「あの場では確かに焦りかけたけど、実際は助かってたの。
  ポートマフィアの件で肯定したら、尋問は免れなかったと思う。
  久作が残ってくれたおかげで一歩も動かずに脱出が出来た。
  キミへの感謝はあれど、謝罪されることじゃないんだよ(微笑」

久作「姉様……」

クローム「姉様が傷つかずに済んだのは久作のおかげだよ(ニコッ」

無月「彼の者への恨みより、姉を守ることを優先したのだ。
  また一つ成長したのだな(優笑」

久作「!…クスッ♪姉様を守るって約束したからね!
  あの人が相手でも、僕は戦ってみせるよ(ニコッ」

真っ直ぐな目でそう言ってくれた久作の成長を嬉しく感じた

…精神年齢が成長しすぎてるから、申し訳なさもあるけどね

レキ「頼もしいな……無月、久作と部屋で遊んできてくれる?
  クロームは探偵社と邂逅した通信報告の為に自室へ移動」

クローム「分かった(コクッ」

無月「久作、部屋に行くぞ」

久作「ん……姉様、終わったら来てね?」

レキ「勿論。久作の部屋で予定を立てるから、一緒に考えよう」

久作「うん!(ニコッ」

互いの部屋に移動して、各異世界を繋ぐ通信へアクセスした

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作者名:テナ | 作成日時:2019年10月27日 2時

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