雲と大罪1 ページ2
罪歌「………(ウトウト」
雲雀「眠いのかい…罪歌？」
罪歌「ん……(コクリ」
雲雀「こっちじゃ寝づらいでしょ？
向かいのソファーに移動しようか(姫抱き」
罪歌「重くない、です…？」
雲雀「全然重くない…というか、軽すぎるよ(トサッ」
罪歌「………(ウトウト」
雲雀「僕は校舎の見回りがあるから、何かあれば呼ぶんだよ？(ナデナデ」
罪歌「うぃ…分かり、ました……」
雲雀「ん…おやすみ、罪歌(優笑」
罪歌「おやすみ、なさい……(ふにゃ」
頭への撫で方と眠りにつく前に見せた雲雀の優しい笑みを見て、
少女…罪歌は現在の6歳の姿に相応な笑みを浮かべて眠った
雲雀「ホント、普段とは大違いな寝顔(カシャッ」←
少女の名は七宮罪歌
普通の転生者ではなく、七体の悪魔を従えている少女だ
「七つの大罪」に関連付けられている悪魔で、
その存在と力を支配して操ることが出来る特別な存在
罪歌は転生して6歳の幼い少女だが、
生活が生活だった為に雲雀と出会うまでは感情が失われていた
雲雀と共に時間を過ごしている内に感情は戻っていき、
今では微笑ましい兄妹に見えて不思議じゃないくらいだ
……兄の立場が雲雀なので、
周囲からすれば妹の罪歌も畏怖の対象なのだが
転生での歳月的に実際に子供の姿だが、
子供らしくない罪歌の性格を普段から見ているため、
学校…正確には自分が普段居る応接室で昼寝をするこの時間は、
雲雀にとって癒しの時間となっている
その癒しを昼寝じゃない時間でも見たいのか、
こうして寝顔の写真を毎回撮って保存している…それもロックフォルダに←
風紀委員長にして最恐の不良である雲雀恭弥は、
罪歌に恋愛感情を抱いて可愛がっている
ちなみに、罪歌に惚れた理由としては“強さ”
悪魔たちの力を行使して雲雀と手合わせ感覚で戦った強さに惹かれたらしい
本人曰く「外見というより強さで惹かれた」との事だった
悪魔たちは雲雀の恋を応援している
……間違っても悪魔が人間を応援している事にツッコミを入れてはならない
人間側についているわけではないのだから
ちなみに、罪歌の存在は風紀委員会での
トップシークレットになっている為に知られることはないのだが、
職員がふと零した独り言を聞いてしまった生徒を中心に
「雲雀恭弥には大切な存在がいる」という噂が流れた
誰も聞くことが出来ずにいるが、
ある男がきっかけで男の関係者に知られる事になる
赤ん坊の姿をした黒服に黒帽子の男に……
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作者名：神城イサナ | 作成日時：2019年3月15日 7時
