前世の再会4 ページ5
希鈴
「失礼します。
キョウ兄、ちょっといいカ?」
九頭竜
「希鈴…?今行くから待ってろ」
私達はキョウ兄が個人で使ってる部室に入って用件を話しタ
竈門炭次郎、我妻善逸
『オレ/私』を知る2人で、他にも知る人物が居るということ
オレが忘れてることも知っているらしく、
それは自分で話して明かしたらしいこと
話した後、キョウ兄は難しい顔を浮かべた
九頭竜
「マジか………で、お前はどうなんだ?」
希鈴
「記憶が戻るなら把握する必要があル。
この学園に入学した目的の一つでもあるからネ」
九頭竜
「いや、そうじゃなくて………
取り戻すことに後悔はないのか、ってことだよ」
希鈴
「……………」
九頭竜
「勿論、お前がそれを踏まえてならそれでいい。
けど、もし壊れちまうようなことになるなら…」
希鈴
「―――世界は常に選択を迫る」
九頭竜
「…?」
希鈴
「私が忘れてる誰かの言葉……
今回の場合だと、『全てを思い出す』か『全てを忘れる』か」
後悔しない人生なんてない
『私/オレ』が望むのは、大切なものを取り戻すこと
後悔するなら、『忘れた後の後悔』より『思い出した後の後悔』がいい
希鈴
「だから『オレ/私』は―――――記憶を取り戻したい」
九頭竜
「……本気なんだな?」
希鈴
「あア、これが『私/オレ』の選択ダ。
嘆くだけの『後悔』と、嘆いても前を向く『後悔』とじゃ意味が違ウ。
どっちを選ぶが良いかなんて……分かり切った話だろウ?(微笑」
九頭竜
「…分かった、希鈴がそうしたいなら止めねぇよ。
ただし、お前が抱えてるモノを俺にも分けろよな」
希鈴
「…キョウ兄こそ後悔しなイ?
場合によっては、あなたが壊れてしまうかもしれないゾ…?」
下手すれば、姉妹校の時以上の傷を負うことに……
静まった空間で沈黙が流れる
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作者名：麗月 | 作成日時：2020年6月24日 3時
