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前世の再会3 ページ4

トンきゅん
「…ところで、そちらの2人と知り合いなんですか?」


トンきゅんがそう聞くと同時に、俺達に視線を向ける


希鈴
「……あぁー」


悩むような匂いがして不安になる


「知り合いじゃない」

なんて言われたら、ショックを受けるかもしれない……


善逸なんて大泣きするかもしれないな……


そう思っていると、希鈴さんがメモ用紙に何かを書いて―――


スッ


炭次郎、善逸
「―――!!」


閉じた状態で渡してきた


希鈴
「ソレの意味が分かるなら、昼休み……よろしくネ」


メモ用紙を開いてみると、綺麗な字で――――


【夢柱】


と、書いてあった


炭次郎、善逸
「…!!(コクコクッ」


前世のことを否定されなかった嬉しさで、俺達は何度も頷く


希鈴
(微笑


それを微笑みで返したのが分かった時、
1時間目が終わったらすぐ連絡しようと思った





―――休み時間―――


俺達は二手に別れて教室を出て、少し階段を下りてメールを送る


どっちが誰に送るかは相談済みで、希鈴さんについて一斉送信するだけ


炭次郎
(右手に巻いてる包帯って、異世界で何かあったからか…?)


あの人が『人外』で、『異世界転生者』であることは知っている


あの頃は包帯を巻いたりはしてなかった


じゃあアレは……


炭次郎
(何かを隠す為の包帯ってことか…)


あの後何があったか、話してほしいです……希鈴さん



〜♪


メール受信の音がして確認すると……


炭次郎
「…もうこんなに来てる;」


俺が送った人達からの返信がたくさん来ていた……ほぼ同じ時間に;


特に多かったのは……


禰豆子、伊之助、カナヲ、冨岡先生―――


そして、宇随先生


宇随先生……宇随さんは、前世では希鈴さんの弟だった


とても仲が良く、

「姉さんを嫁にする!!」という宣言をよく聞いていたくらいだ


ちなみに俺もよく、「長男」・「長女」についての話をしていた


懐かしいことを思い出しながら…


【昼休みに屋上に行きます】


と、大騒ぎにならない為の一文を送って電源を切った



―――炭次郎side終―――

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作者名:麗月 | 作成日時:2020年6月16日 6時

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