戦い、救済、破壊5 ページ6
コムイ
【そこの君ぃー、何処かに紋様があったりするかい?】
環奈
「紋様…?」
コムイ
【アレン君の顔にある逆ペンタクルみたいに、
身体の何処かにあったりしない?】
環奈
「模様って言われても……」
右手の令呪くらいしか目立つものはないんだけド…
ダメ元で試してみるカ
右手に巻いてある包帯を解いて見せてみル
環奈
「目立つモノって、コレしか……」
ほとんどは力を使う時に現れるくらいで、
常に浮かんでいる紋章の『令呪』くらいダ
コムイ
【よし、ソレを調べてみよう】
門番の光線が、右手の甲に集中すル
門番
【ちがーう!!
こいつの右手は呪いを受けてない!!】
環奈
(は…?呪い…?)
段々訳が分からなくなってきタ……
神田
「結局コイツはどっちなんだ?」
門番
「AKUMAじゃないからセーフだけど、判別的にはどっちでもない」
環奈
(そりゃそうだろうヨ……そういう存在なんだからサ)
『私/オレ』という存在は、片方認識される存在ではないのだかラ…
…そういう風に見られるのは大嫌いなんだけどナ
コムイ
【うーん……『AKUMA』じゃないなら入れてもいいかな。
話がしたいし、入場を許可しまーす】
門番
「開門ー!!」
壁になるように顔が引っ込み、入場許可によって門が開いた
アレン
「さぁ、ホームに入りましょう(ニコッ」
環奈
「…………(コクリ」
あまりあの門番とは関わりたくないナ……登場の仕方が怖すぎるかラ;
子供に対してやったら……
大泣き・心肺停止・ショック死のどれかで、子供好きにシバかれるだろウ
というか、アレって生きてるノ…?
オレの知るイギリスじゃないとはいえ、これは驚きの連続だゾ…?
環奈
(早く異世界と交信して帰りたイ……)
いざとなったら逃亡するのも……って、ソレは駄目カ
そんなこと許されなイ……許される筈がなイ
環奈
(里帰りを許してくれるだけ有難いくらいだしナ…)
向こうの反応が気になるところではあるけれド……
ラビ
「着いたさよー」
環奈
「…!」
コンコン ガチャッ
ラビ
「コムイー、連れてきたさー」
コムイ
「ああ、おかえり3人とも。
そして、そっちの君とは初めまして。
僕はコムイ・リー、黒の教団の室長をしている者だ(ニコッ」
リナリー
「初めまして、私は妹のリナリー・リー。よろしくね(ニコッ」
…よく似た声の人、結構いるんだネ
これはこれで驚きだヨ
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作者名：麗月 | 作成日時：2020年5月30日 10時
