前世と現世の再会2 ページ5
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「あの…ミコトさんは、一宮さん……エルナさんの…?」
そう聞いてきたのは、
前の席で制服の上から豚モチーフを被った恰好の男子。
相手は「トンきゅん」というあだ名で、本名はいずれ……らしイ。
ミコト
「双子の妹ダ。
彼女を知ってるなら分かるだろうガ、二宮シグレの従妹でもあル」
トンきゅん
「あぁ、やっぱり…。
新聞部が騒ぎそうですね」
ミコト
「転校生が来た程度デ?」
トンきゅん
「あの二人の身内だからだと思いますよ?」
ミコト
「迷惑な話だナ」
そんなことで騒ぎになるのは迷惑でしかなイ。
…入部出来たらそのままサボるカ。
面倒なことに付き合いたくないシ。
トンきゅん
「バッサリ言いますね……少し驚きました」
ミコト
「事実を言っただけダ」
トンきゅん
「そうですか…。
…ところで、不死川さんの知り合いなんですか?」
ミコト
「この反応で初対面とか言えないゾ?
玄弥もそういう嘘は吐けないタイプだもんナ?(クスッ」
玄弥
「…むしろアンタがやったら危ないですよ……。
今まで何してたんですか……希鈴さん……ッ(涙目」
名前を呼ぶと、涙を溢れさせながら前世の名を呼んでくれタ。
周りは何事かとざわつくが、それを無視して玄弥に微笑む。
ミコト
「済まないナ、色々あったんダ…。
ちゃんと説明するかラ、今は……ナ?(微笑+ナデナデ」
玄弥
「ッ……ズルいにも程があんだろ…/////(ムスッ」
ミコト
「何がズルいんだ何が」
頭を撫でながら言うと「ズルい」と言われタ……何故?
ミコト
「…で、なんでアンタは驚いてるんダ?」
玄弥が喋ってから驚いて固まってるみたいだガ……
トンきゅん
「いえ、不死川さんが同級生にも敬語使ってることに驚いて…」
ミコト
「同級生にもってことは……彼らかナ」
玄弥
「やっぱり気付きましたか…」
ミコト
「そりゃ気付くゾ?
…とはいエ、多少は複雑だったりするがナ」
『鬼』との戦いが終わって以降―――――1度も逢えなかったからナ。
玄弥
「説明すれば納得してくれると思いますよ?」
ミコト
「だと良いんだがナ…。
――あ、そうだ。
アドレス交換しようヨ。色々必要になるからサ」
玄弥
「分かりました」
互いのアドレスを交換して、メールが終わるのを待つことにしタ。
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作者名:麗月 | 作成日時:2021年3月21日 7時