賢い狐にご用心 Ⅱ (ページ31)

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仔犬が十七匹ページ31

　
　
　
〈さぁ！今年もこの季節がやってきました！ロイヤルソードアカデミー対ナイトレイブンカレッジの学園対抗マジカルシフト大会！〉

毎年毎年ロイヤルソードの方が先に呼ばれるのが癪に障る

〈選手の入場です！皆さん拍手でお迎えください！……今年のロイヤルソードアカデミーは新一年生もチームに入れているようです！どんな精鋭なのでしょうか！メディアも大注目ですね！そしてナイトレイブンカレッジは選手全員3年生での挑戦。最強のチームワークでロイヤルソードアカデミーに立ち向かいます！〉

その、こちら側がロイヤルソードへの挑戦者であるかのような言い方をやめてほしいのだけど

ﾌｨｰ「落ち着け」

『僕は落ち着いているよ』

ﾚｵ「箒。ミシミシいってんぞ」

『！……どいつもこいつも向こう贔屓で腹の立つ。今すぐにでも実況席に行ってぶん殴ってやりたい』

ﾁｪﾝﾄﾞ「Aってマジフトやると人格変わるよな」

ﾙｲ「いつも考えてても言わないだけじゃない？」

『ルイ、なんだって？』

ﾙｲ「あ、いや？別に？」

審判「両チームのキャプテンは中央へ！……互いに握手を」

ﾋﾟｰﾉ「いい試合にしよう！」

『あぁ。よろしく頼むよ』

審判「コイントスの代表生徒は前へ！」

『頼んだよチェンド』

審判「先攻はナイトレイブンカレッジ！」

ﾁｪﾝﾄﾞ「どーよ！」

ﾌｨｰ「よくやった」

ﾚｵ「っしゃあ！行くぞ！」

ﾋﾟｰｯｯｯｯ))

〈さぁ先攻はナイトレイブンカレッジ！デイヴィス·クルーウェル選手にディスクが渡った！おぉ！！速い！速いです！相手チームの攻撃を華麗にかわしていきます！〉

ﾚｵ「はっや」

『あれ時速何キロ出てると思う？』

ﾌｨｰ「200ぐらいあるか？」

『マジカルホイールの最高速度だろう、それは』

デイヴィスなら大丈夫だろうって考えているからさ、僕たち今自分の陣地に優雅に留まってるんだよね

〈コート上を縦横無尽に動き回り……ゴーーーール！！！！！！〉

ｸﾙ「ハアッ、よし！」

『ナイスシュート』

ｸﾙ「お前ら…せめて近くにいるとかしろ」

ﾚｵ「俺たちはお前に全幅の信頼を寄せてるからなぁ。別にいーだろ」

ｸﾙ「ﾁｯ………次はAとレオパルドの番だからな」

『任せてよ』

英雄(ヒーロー)さんたち

度肝を抜かれる準備はできてるかい…？
　