賢い狐にご用心 Ⅱ (ページ27)

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仔犬が十三匹ページ27

　
　
　
『ほら！足が止まっているよ！ルイ！魔法の威力上げて！』

ﾙｲ「これでｯ、精一杯なん、だよ！！」

ｼﾞｮﾆｰ「体力オバケなの⁉も、限界ｯなんだけど⁉」

『そんなに叫べるならまだイケるんじゃない⁉』

ﾁｪﾝﾄﾞ「次ｯ絶対ディスク取るからｯ！取ったら終わりにｯしてくれｯ」

『いいよ！取ったら、ね！』

ﾙｲ「僕だ！」ｼｭｳｩｩ……)

ｸﾙ「……取れたな」

ﾙｲ「やった！……はぁぁ疲れた……」

『お疲れ様。運動着貸して？』

ﾙｲ「ﾊｧﾊｧ…どうして、」

『ディスク取ったときに焦げたみたいだから。僕のせいでもあるし治すよ』

これはまた広範囲に焦がしちゃったな

『“リペレート”……はい』

ﾙｲ「ん」

マジフト大会に向けての練習を始めて早2ヶ月

地上組のスタミナ不足も改善されてきた

空中組のディスクの受け渡しに若干の乱れは見られるものの、今のところ大きな不安はない

これからは相手の不意をつくような技を習得していきたいわけだけど……

僕に少し、考えがあるんだよね

『……みんなに提案があるんだけど』

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ﾚｵ「お前、正気か？失敗したら怪我じゃすまねぇぞ」

『だから今の時期に言ってるんじゃないか。今から練習して習得すれば間に合う話でしょ？』

ｸﾙ「自信あるのか、A。お前がやってみたいだけなら俺は賛成しない」

『自信？今は無いよ。……でも、できたら勝率がグンと上がる。自信がつくまでやるしかないだろう？』

デイヴィスが何かを言おうとしたのを遮って、さらに続けた

『僕にはできる気がするんだよね。今までずっと、マジフトを頑張ってきたわけだし。みんなを信じてるから恐怖心もない』

ｸﾙ「ｯ………わかった」

ｸｲﾝ「デイヴィスのその甘さはどうかと思うけど、僕もいいと思う」

ｼﾞｮﾆｰ「てかこれレオパルドが受け入れればいい話じゃないの？できるっしょ？ねぇ」

ﾚｵ「ぐっ…………死んでも箒から手放すなよ」

『使うのは足だけどね』

よし……頑張って技を自分のものにしよう

あれ？フィー会話に入ってきてなくないか？

『フィー？』

ﾌｨｰ「………はっ!すまなかった。私としたことが」

ﾙｲ「私としたことがって……いっつもそんなもんじゃない？」

ﾚｵ「寝ないで聞いとけよ…」

フィー………試合中寝ないでよ？