賢い狐にご用心 Ⅱ (ページ25)

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仔犬が十一匹ページ25

会話文のみ
　
　
　
『と、取りあえず！クインとチェンドはマジカルペンをしまって、って2人とも！寮長の杖を出さないの！』

「ちょー野蛮」

『まず落ち着いて。それで、レオはどうして反対なのかな』

「自分でも分かってるみたいだから言わせてもらうが、俺たちの中にクインを入れるのはどうかと思うぜ」

「確かにセンスで突っ走ってるような…」

「うぐっ……」

「俺たちは皆頭脳戦でやってただろ。クインも上手いが戦略が違うからな」

『そうか……じゃあクインを補欠にして別の一人を探せば』

「Aも結局は寮長だけでやる方向になってんじゃん？」

『え？だって僕たちが一番上手いでしょ？』

「「「………………」」」

「あはははは！」

「ハハッ！！腹いてぇ！」

「ナニソレ最高ですか？煽る気なしのやつ？」

「ふっ、くくっ」

「本当にAのそういうところ、嫌いになれないな」

「すごいなA！やっぱりお前はすごい！」

『え、えぇ…？何が…？』

「あぁ〜〜笑った。で？残りの一人どうすんだよ」

「それなんだけど、僕にいいアイデアがあるんだ」

『何かな、ルイ』

「ふふん♪デイヴィスを出せばいいじゃないか！」

『えっ』

「それがいいだろうな」

「優勝したポムフィオーレから2名選出、という体でいくのか」

「よし！決まりだな！」

『はぁ………OK。それではロイヤルソードアカデミーとの学園対抗マジカルシフト大会出場者は、
ハーツラビュル寮、ルイ·クール
サバナクロー寮、レオパルド·ノアール
スカラビア寮、チェンド·ビジョックス
ポムフィオーレ寮、A·ファルフェール
同じくデイヴィス·クルーウェル
イグニハイド寮、ジョニー·オンブル
ディアソムニア寮、フィー·サンメイル、
以上7名。及び補欠選手として
オクタヴィネル寮、クイン·スィーレンとする。異論は無いね？まぁあっても認めないけど』

「寮長会議で勝手に決めちゃったけど……大丈夫かな」

「ハッ！ルイ、今更何言ってんだ？おいA、他の生徒に突っかかってこられたらどうすりゃいい？(ﾆﾔｧ」

『……そんなの。一度実力で勝負すればいいじゃないか。負けなければいいだけの話でしょ？』

「だとよ」

「うん。なんかすごい自信ついた」

『それは良かった。これで寮長会議は終わりだよ。僕は帰ってデイヴィスに知らせる』

「朝練とかしような！」

「詳しい話はまた今度だ」
　