好きなの、辞めるね【角名倫太郎】

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ああやめてよ、自分で歩く、頭揺れる痛い

ちょっと小走りなの余計揺れる、



「と、とまっ」



止まった。けどよりグラグラする、車の急ブレーキみたいな止まり方

てか誰、、



「、、、う、お、、さむ？」


「、、治じゃなくてごめん」


「え、、すな、？」


「あと５０ｍくらいだから、少し頑張って」



何で角名、、誰かに頼まれたの？

じゃないと私なんか運ばないよね、自主的にだったら余程のМか変態だ(？)


なんかボソボソ言ってるけど、駄目だグラグラが勝ってる

ちょっと痛いから、あんまり腕握り締めないで、欲し＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



「＿＿＿＿＿＿＿ごめん、、ごめん」



．



「、、、ん、ゔ」


「あら、起きたかしら？」


「あ、、こんにちは」


「無理に起きなくていいわよ」



保健の先生だ、、ベッド、ってことは保健室か

もの凄い量の保冷材に囲まれてる



「脱水と、熱中症ね。これ、お友達が届けてくれたの、飲んで？」


「あ、ありがとうございます」


「後頭部にボールが直撃したらしいけど、覚えてる？」


「はい、何となく、、」


「どうして長袖なんて着て体育してたの？」


「そ、それは、」


「なんて、何となく理由はわかるわ。その腕をみればね」



あれ、半袖着てる。誰のだろコレ、、



「そんなくっきりした痣こさえて、、相談乗るわよ？」


「あ、いえ、、これは全然そういうのじゃないんで大丈夫です」


「まあ強制して聞く事は出来ないけど、何かあったら言うのよ？」


「ありがとうございます先生」



優しい。保健室の先生ってなんでこんなに落ち着くのかな



「これから昼休みに入るから、それまで休んでなさい。午後はどうする？」


「あ、授業なら出ます」


「無理しないでね。先生今から出張で、、担任には伝えておくわ」


「お忙しいのにすみません」


「ふふ、礼儀正しいのね。彼氏がカッコいいのも頷けるわ」


「彼氏？」


「違うの？貴女を運んできた男の子、凄く心配して、授業に帰ろうとしなかったのよ」


「え、、」


「はぁー青春羨ましいわ。先生と変わって欲しい」


「、、その薬指の指輪が泣いてますよ」


「それとこれとは別よ！その時間は今しかないんだから！大切にしなさいね」



じゃあ頑張ってね〜て、行ってしまった

何となくマリアに似てる


まだ少しだるいし、授業始まる前に戻れば、、、



ｶﾞﾗﾗｯ


「！」



反射で寝た振りしちゃった、誰だろ

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