八飛目 ページ10
「んなわけないだろ！！」
あまり声が大きくなりすぎないように意識しながらそう言うとシルクロードが楽しそうににやにや笑う
シ「でも見てたのは事実っしょ？」
「う……」
たしかに見てはいたけど…
「唇が半端ないなと思って見てただけだから」
シ「誰がかねふくのステマだ」
「あ、自覚あったんだ」
シ「今まで散々唇でいじられてきたからな、ナメんな」
たしかに単体で動きだしそうなくらい存在感がある唇だ、これはいじりたくなる
「シルクロードってもっと怖いやつだと思ってた、誰も俺に話しかけんな的な」
シ「それよく言われるけど、完全にイメージだよな、傷つくわ〜」
大げさに肩をすくめてやれやれと言うポーズをするシルクには怖さのかけらもない
本当に外見だけで決めつけてたんだな、申し訳ない
「ごめん、ほんとに印象で勝手に決めつけてたわ」
シ「………」
え、何かまずいこと言った？
シ「おまえ珍しいな」
「え、なにが」
シ「いや、結構女子ってさ人のせいにしたり言い訳したりするじゃん、そうやって素直に謝るやつって珍しくね？」
「それだいぶ偏見な気がするけど、まあそういう人もいるだろうね」
シ「俺はおまえみたいなやつのほうが好きだけどな」
さっきみたいににやにやとしたのとは違うにかっとした笑顔を浮かべながらシルクロードが言う
おまえほどストレートなやつも珍しいと思うけどな
「そう？あんがと」
シ「おもしれーやつ」
「それさっきマサイにも言われた」
マサイの名前が出た途端シルクが少し微妙な表情になる
シ「俺唯一小学校から同じ奴で話したことないんだよな、マサイ」
「それマサイも言ってた」
シ「どう絡んでいいのか掴めねえんだよなあ、つーか俺みたいなタイプ苦手そうじゃん」
あ、分かってたんだ
「そうかな？」
シ「タイプ真逆だしな」
「決めつけすぎじゃない？ぱっと見で判断するのもったいないよ、さっきの私と一緒じゃん」
シ「たしかに」
「それに、私は結構似てるとこあると思うけどね、2人」
シ「…ふーん」
聞いているのか聞いていないのか、微妙な返事が返ってきたけど、これは2人の問題だし
もうちょっと様子見てみるかな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 334人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しずるちゃ(プロフ) - あぽろさん» 初めてレスしたアカウントがこれでした。いまでもずっと帰りを待っています…あなたの作品が大好きです。 (5月24日 22時) (
レス) id: ceaee015ba (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 早く続きが、読みたいです！ (2022年9月30日 22時) (レス) id: a3652c9d51 (このIDを非表示/違反報告)
好美 - とっても面白かったです!続きがめっちゃ楽しみです！更新楽しみにしています！ﾖﾛ(｀・ω・´)ｽｸ！お願いします！ (2018年3月27日 10時) (レス) id: a5df8dade2 (このIDを非表示/違反報告)
歌(プロフ) - すっごい面白いです！！これが途中で終わりなんて…もったいない…更新頑張ってください！…あ、忙しいとはおもいますが！ (2018年1月2日 21時) (レス) id: 88a9b95b41 (このIDを非表示/違反報告)
ええ - ページ5のところマサイがのっていません！説明しながら名前を言っていくのところです (2017年12月29日 20時) (レス) id: c52b8ce74d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽるて
| 作成日時：2016年12月5日 11時
