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23華目 次男編2 ページ25

「ん〜!!気持ち良いわね!!」

カ「お気に召したならなによりだ、なかなか良いところだろう?」

「ええとても!来る機会がなかなかなかったけどこれからは私も頻繁に来ようかしら」




大きくぐーっと伸びをして深呼吸をすれば草木の爽やかな青い香りが鼻腔をくすぐる


自然に触れる機会があまりなかったから新鮮だ




カ「ふっ、草木も桜が来てくれて嬉しそうだ、いつもよりもよく歌っている」

「…そうね、分かる気がする」




いつもは理解できないカラ松の空想じみた言葉も今日だけはスッと理解できた


たしかに風になびく木々を歌っていると表現するのは素敵だ、痛くもなんともない




カ「…桜は」

「ん?」

カ「桜はいつも俺の言葉を馬鹿にしないで聞いてくれるな、他の兄弟達と違って」

「…昔結構ひどいこと言った気がするけど」

カ「あれは、似合わないから素でいた方がいいというアドバイスだろう、馬鹿にしてるわけじゃない」

「まあ…そうね、面白いなあとは思うけど馬鹿にしたりはしてないわね」

カ「そういうところがすごく…」




そこまで言ってカラ松が何かに気付いたようにハッと口に手を当てる




「すごく、何?」

カ「い、いやなんでもない」

「…途中でいうのやめないでよ、気になるでしょ」

カ「本当になんでもないから」




カラ松は嘘をつくと斜め上を見つめる癖がある


今彼はまさに斜め上の虚空を見つめていた




「カーラーまーつー?」

カ「……今は聞かないでくれ!いつか言うから!」

「うーん…納得いかないけど、じゃあ待つわね」

カ「ああ、待っててくれ、俺が桜の横に立てる男になるまで」




言いながら少し耳が赤くなっているカラ松に首をかしげる




「今も横にいるじゃない」

カ「いや物理的にじゃなくてだな…」

「?他にどういう…」

カ「…はあ、まあこういうのに気付かないのも可愛いところではあるんだけどな」

「わっ…なにすん…」




いきなりぽんぽんとカラ松に頭を撫でられて顔を上げれば愛おしそうに目を細めて私を見つめるカラ松と目が合う


いつものカラ松とは違う表情に何も言えなくなってしまう、カラ松も何を考えているのかじっと私を見つめていた




カ「……釣りでもするか」

「そ、そうね…」




しばらく見つめ合った後少しぎくしゃくしながら2人でいそいそと釣りの準備をする



…なんか私達じゃないみたいだ、変な感じ

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kon(プロフ) - やばいこの話めちゃくちゃ好きなんだが…更新まってます!!体には気をつけてください (2021年8月1日 0時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
みのむし - いつまでも更新まってまああああああす! (2019年10月1日 12時) (レス) id: 06e7f83b31 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 初めまして!更新待ってます!お体に気をつけて下さいね(●´ω`●) (2018年12月3日 0時) (レス) id: addea659d8 (このIDを非表示/違反報告)
盆栽(・∀・) - 更新待ってます頑張ってください!後頑張りすぎて体調壊さないでくださいね! (2017年4月5日 17時) (レス) id: 8229e9a1bf (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - いつも更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2017年1月6日 13時) (レス) id: b0f4d5d524 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽるて | 作成日時:2016年2月18日 14時

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