ハーツラビュルの寮のアリス２ (ページ35)

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談話室でみんなと話した後、
私達は私の自室でまったりしていた。

『先輩、バイトのこと勝手に決めちゃってごめんなさい』

トレイ「いや、Aの考えあってだろう？
確かに、他の男に見られるバイトは心配だが、
バイトを探すのは当然だよな。」

『はい。流石にずっとは甘えられないので』

トレイ「それにしても、ユウはピアノが弾けるんだなー。バイト初日に観に行こうかな。」

『緊張するー！！人前で歌ったことなんてないのに！
でも、ユウのピアノは凄く上手ですよ！」

ますます楽しみだなとトレイは私の頭を撫でた。

そして、優しく口づけをする。

トレイ「さぁ、明日も早い。部屋に戻って寝ないと。」

『えー。先輩もウサちゃんと一緒に寝ましょうよー。』

私の膝にいた白ウサギがピスピスと鳴く。

トレイ「一緒に寝たいの気持ちはあるが。

簡単に、男をベットに誘っていいのか？」

・・・。

全ての意味を理解し、顔が茹で上がる。

『・・・あのー、えーっと、その、そういう意味では、、！！』

トレイ「ぶくっ、あはははは！
すまんすまん、ちょっと揶揄ったんだ。
でも、可愛い発言は程々にな。

じゃあ、また明日。」

『はい、おやすみなさい。』

先輩がいなくなった部屋を見て少し寂しくなって
白ウサギを抱きしめる。

ウサギはウトウトしていたので、エース達と作った専用のベットに運ぶ。

布団をかけてあげればすやすやと寝てしまった。

『さて、私も支度して寝よう。』

今日はサイエンス部の活動日。

授業の終わりが少し遅れたので、急いで植物園に向かう。

先輩達のもとに向かうと、長身で抜群のスタイルの生徒がルーク先輩と話していた。

あれは確か、、ヴィルさん？？

『すみません！遅くなりました！』

トレイ「気にするな。
水やりからお願いできるか？」

『了解しました！

あの、あちらにいらっしゃる方はヴィルさん、ですよね？』

トレイ「ん？ああ、緊急でルークに用事があったんだろう。部活中に来るのは珍しいからな。」

『にしても、美しい方ですね。
ルーク先輩から耳にタコができるほど聞いてましたけど。本当にキラキラして見える！』

トレイ「ポムフィオーレは容姿端麗な奴らが集まる寮で、中でもヴィルは芸能活動をしているくらいだからな。
あの容姿は同じ男なのか疑うよ、ははっ。」

『？先輩も十分すぎるくらい綺麗な顔してると思いますけど、、？』

ヴィル「私もそう思うわよ。」