ハーツラビュルの寮のアリス２ (ページ18)

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68皿目ページ18

ふと、届いたメールの時間を見た。

そこに記載されていた数字は

私が鏡を購入した日付で

部屋でメイク用品を試していた時間

あの時から向こうの世界は時間が進んでいないの？

ここの時間は何？

時間の進行が違うの？

それとも、向こうの世界は止まったままなの？

それに、なんでメールが受信できたの？

気づいた時にはもう圏外になっていた。

今、トレイ先輩から告白されたこのタイミングで

母が私を捨てたことをわざわざ教えてくれるなんて。

神様なんて本当はいなくて、

悪魔しかいないんじゃないかな？

もう、何が何だかわからなくなって。

ベットに倒れ、そのまま眠りについた。

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あの日、ユウ達は犯人らしき人物を見つけたらしい。

でも捕まえられなかったと。

でも、犯人はわかったのであとは証拠を掴むだけだ！と意気込んでいた。

ユウ達にバレないように、いつも通り振る舞った。

でも、母からのメールの件は学園長とユウにはいつか話さなければならない。

こことあっちを繋ぐ手がかりだ。

でも、今はそのタイミングじゃないかな。

放課後、ウサギのご飯である人参を取りに植物園へ。

どうせなら連れてこようと、寮からウサギを連れてきた。

あれからトレイ先輩とは顔を合わせていない。

今日は幸い、サイエンス部の活動はないからこの植物園には誰もいなかった。

『ここで待っててね。にんじん持ってくるから。』

ウサギは私の顔を見てうなずいた。

最近はウサギと意思疎通ができるようになり、言う事も聞いてくれた。

学校でも栽培しやすいようにこの植物園にはミニキャロットが植えてある。

それを必要な分だけカゴに入れ、水道で泥を落とし、ウサギの元へ向かう。

するとそこにいるはずのウサギがいなかった。

『はぁ～。またいなくなってる。
おーい！人参持ってきたよー！！』

呼んでみても来ない。

仕方なく園内を回ると、白いフワフワの物体が見えた。

『もー、こんなところに・・っ！？』

ウサギがいたすぐぞばに、何時ぞやの食堂で後ろに立ってたサバナクローの寮長がいた。

レオナ「・・あ？これはお前のペットか？
随分と高貴な服を着させられてるじゃねーか。」

『あ、ああ、えっと。それは私が魔法で出したウサギです。』

レオナさんは「は？」と言う顔で私をみてきた。