10皿目 ページ10
トレイン「こんなにも魔法に適していない人間が、この学園に2人もやってくるなんて。
学園の魔法になにか歪が生じているのでは？」
学園長「そう思い、学園内をくまなく調べたのですが、何も異常がないのです。」
クルーウェル「その、女子学生。微量だが魔法を持っているのだろう？」
学園長「ええ、ですが使えないほど微量だと。鏡が言っておりまして。」
トレイン「、、微量？」
クルーウェル「何か心当たりでも？」
トレイン「はるか昔、微量の魔法を持った人間が、突然暴走し、街を壊滅しかけた事件がある。
体の中に眠っていた魔力が爆発したのだろう。いわゆる、オーバーブロットだ。」
学園長「聞いたことがあります。
彼女にも同じことが起こると？」
トレイン「可能性はありえますな。」
クルーウェル「この学園で暴走されても困るぞ。」
バルカス「なら、鍛えればいい。この俺のようにな」
クルーウェル「筋肉バカが何を言い出すかと思えば。」
学園長「いえ、一理あります。彼女が暴走しないためには魔法の知識を付けるのが一番です。」
トレイン「そうですね。ただ、思春期の彼らの中に、女性を放り込むのはいかがなものかと。
あなたにサポートできるのですか？」
学園長「失礼な！これでも私は学園長ですよ！
なんですか！その疑うような目は！！」
リドル「失礼します。」
学園長「おお、ローズハート君にクローバー君！
お待ちしておりましたよ。」
リドル「学園長、先生方。
僕がここに呼ばれるということは、寮の生徒が何かやらかしたのですか？
全く。即刻、首をはねないと、、！」
学園長「いえ、違います。
実はですね、、、」
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作者名：みず | 作成日時：2020年7月1日 15時
