ハーツラビュルの寮のアリス (ページ28)

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突然現れた学園長に、昨日の経緯を伝えると
寮長の座をかけた決闘を申し込めばいいととんでもない提案を出してきた。

でも、エースとデュースは「魔法」での決闘だとは思っておらず、勢いに任せて申し込んでしまった。

なんで、何も考えなかなぁー。この二人は！

『寮長に魔法で決闘なんて、出来るの？』

デュース「わからん！」
エース「なんか案ない？？」

馬鹿だ。このコンビ馬鹿だ。

1年生がわいわいと騒いでる中、トレイ先輩を見ると
複雑な表情を浮かべていた。

『・・・先輩。さっき言いかけたのは・・』

トレイ「・・その話はまた今度でいいか？
もうすぐ午後の授業が始まる。こめんな。」

『あ、そうでした。すみません。』

トレイ先輩は私の頭をポンとなで、その場を去って行った。

寮生A「おい、この間の1年が寮長に決闘を申し込んだらしいぜ！」

寮生B「まじかよ！でも、あいつらじゃ無理だろう。」

寮生C「誰か他に代わってくれる人はいないのかなー。」

皆、心のどこかに寮長のやり方に不満を持っている。

どこかで爆発しなければいいんだけど。

ケイト「エースちゃんとデュースちゃんが寮長の座をかけてリドル君に決闘を挑むって！？
まじで言ってんの？」

トレイ「俺も止めたんだが・・・。」

ケイト先輩は信じられないと驚愕しながら会場に現れた。

クロウリー「これよりハーツラビュル寮の寮長の座をかけた決闘を行います。

挑戦者はエース・トラッポラ、
そしてデュース・スペード
挑戦を受けるのは現寮長である、リドルローズハート。」

学園長の指示でエースとデュースの首輪が外れた。

リドル「どうせ、また付けられることになるんだ。
つかの間の解放感を味わうといい。

僕に決闘を挑むなんて、本気で言ってるのかい？」

エース「当たり前じゃん。」
デュース「冗談で決闘を挑んだりしません。」

リドル「Aは挑戦しなかったんだね。
まだ魔法が上手く使えないのもあるだろうが、賢明な判断だよ。
反省をしているのなら、この決闘後に話を聞いてあげよう。」

『・・・』

リドル「まぁ、いいや。それじゃあさっさと始めよう。」

ケイト先輩が16時からのお茶会に間に合うのかと心配していたが、寮長が2人まとめて片付けると言い、決闘の合図が下された。

学園長「では、、レディ、ファイッ！」

合図がなったと同時に寮長のユニーク魔法が放たれ、
2人は手も足も出なかった。