ハーツラビュルの寮のアリス (ページ16)

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16皿目ページ16

初めての授業。初めての学問。
魔法学なんて面白そうと期待を膨らませて、登校したのに。

あの、ムカつく赤髪のせいで1限目から最悪の気分。

おまけに、知らない学問だからノートに書き取るのが精一杯で、内容なんて頭に入っていなかった。

あっという間に1日が過ぎ、放課後になった。

はぁ、なんで私まで窓拭きを、、。

『ちょっと。あんたどこ行くの。食堂はこっちでしょ。』

エース「げっ。見つかったか。

大体、なんで俺まで窓拭きをしなきゃなんねーんだよ。
お前らのせいだろう！」

『あんたが、炎をそらすルート間違えたから銅像に当たったんでしょう？
同罪よ！ずべこべ言わないで、さっさと行く！』

エース「やーなこった！」

『あ、ちょっと！待ちなさい！！』

逃げ足早！！！

グリム「A～！エースのやつ見なかったか？」

『今、逃げ出したのよ！追いかけるよ！』

エース「ふぅ、ここまでくれば大丈夫、、」

グリム「見つけたぞ！」

エース「げっ！！窓拭きなんてやなこった！
俺は逃げるぞ！！！

おら、どいたどいた！」

エースの前にいる黒髪の少年に向かって叫んだ。

『その人捕まえて！悪いやつなの！』

？「え、お、おう！

人を捕まえる魔法？？？足止め？？縄？？」

グリム「なんでもいいからぶちかませ！」

？「なんでもいいからいでよ！重たいもの！」

エース「ぐえっ！鍋～～～～？？」

『ありがとう！助かった！』

エース「窓拭きぐらいお前らでなんとかしろよ！たった100枚だろ！？」

『たった、っていうならあんただってパパッとできるんでしょう？
学園長命令なんだから、早く行くわよ。』

？「窓拭き100枚って君たち何をしたんだ？」

エース「そこの毛玉と戯れてたら、ハートの女王の像がちょっと焦げて」

？「グレート・セブンの銅像に傷を付けたのか！？
全く、初日から何をしているんだ。」

エース「うるせーな。つーか、お前誰？」

デュース「デュース・スペードだ。クラスメイトなんだから顔ぐらい覚えたらどうだ？えーっと・・」

『覚えてないんかい！』

エース「はぁ、あーもうめんどくせー。さっさと終わらせるぞってあれ？
毛玉はどこ行った？」

ユウ「あ、この隙に逃げたな！！！」

『ユウ、これだけは言わせて。

全然、監督できてない！！！！』