Fから始まる物語２

87話 ページ40

『ありがとう。皆はどうかな？』


晋「俺は、皆さんの演奏に惚れてこのバンドに参加したんです。
だから、このままみんなと一緒に音楽ができるなら
大きな目標でもバチコイです！

元々、俺は甲子園を目指して野球をやってきた男！
でかい目標への道のりの厳しさを知ってます！
今度こそ、挫折したくない」


杏「私は、デザインの仕事がしたくて大学に入った。
でもね、両親はデザインの仕事に難色を示してたの。
普通の企業に行けばッて。私の事心配してくれてたんだと思う。

今、私の仕事は音楽だけど、このバンドの活動資金になるグッズのデザインを私が担当している。
皆の役に立っている。好きなピアノも、デザインもこのバンドなら両方叶えられる。
もちろん、皆と一緒に進む！」



翼「私は、、

ギターが小さい時から大好きだった。
お姉ちゃんと聞いたORANGERANGEの曲を弾きたくて、親に頼んでギターを買ってもらった。

ギターも歌もお姉ちゃんの方が上手くて、
悔しかった。悔しくてギターだけはすっごい練習した。

そして、お姉ちゃんからバンドに誘ってもらった時嬉しかった。
お姉ちゃんと並んで同じことが出来るって、、


でも、またお姉ちゃんは先へ進んだ。
今まではお姉ちゃんに必死について行ったけど、
今の私じゃ全然追いつけない。

この状態でアリーナツアーなんて、、
本当にこのままで良いのか

分からない。」

杏「翼ちゃん、、そんなこと、、」


皆の視線が私に移った。
『結論が出るまで、待つよ。』

翼「すみません。私、今日は帰ります。」


そういって翼は事務所を出て行った。


植「瑞輝、いいのか？」

『翼はもう大人です。自分のことは自分で決められる。いつまでも私に甘えられないと思ったんですから。』

龍「翼、お前に追いつこうと必死だったんだな」

晋「翼氏、、追いつけないとか言ってたけど
そんなことないのに、、」

植「スランプ、かもな。
この間のレコーディングも一番苦戦してたからな」

杏「瑞輝ちゃん、翼ちゃんの所に行った方が、、」

『植木さん、すみません、翼出て行ってしまいましたが、このまま新アルバムのミーティングを』

植「、、わかった」

『杏那、翼のことは大丈夫だから』

そう、杏那に微笑みミーティングを始めた。

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