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ASide
数週間後、無事に退院して家に戻ってきたわたし。
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玄関に入った瞬間懐かしい香りが漂ってきて鼻から大きく息を吸いこんだ。
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智「おっ、いい匂いだなぁ〜
今日は潤が気合い入れて夕食つくるって言ってたぞ〜?」
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雅「あぁ〜マジで腹減ったぁ〜
ほらA、早く靴脱いで!! 飯だ、飯〜〜♪」
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和「まったく・・・雅にぃは・・・
A、だいじょうぶ? 一人で靴脱げる?」
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和にぃはルンルンでリビングに入っていく雅にぃの背中を呆れた笑顔で見送ると、
まだ左手の自由がきかないわたしを気遣って手を差し伸べてくれた。
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「うん、だいじょうぶ。ありがとう。」
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そう言って靴を脱ごうと前屈みになったとき・・・
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「・・・・あっ!!・・・・・」
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重心が少し前に傾いただけなのに、踏ん張りが利かずに倒れそうになってしまった。
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和「おっと!! 危ない、危ない。
だいじょうぶか?」
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和にぃがものすごい速さでわたしの体に腕をまわして、倒れる前に支えてくれた。
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和「ふふっ、何そんなびっくりした顔してんの(笑)
まさか倒れるとは思わなかった?」
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いや、違う・・・・・あまりにも和にぃの動きがスムーズだったから。
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和にぃは何事もなかったかのように『気をつけなよ』って頭をポンポンしてるけど、
わたしはちゃんと気づいてる。
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和にぃがわたしのこと、ずっと気にかけてくれてるってこと。
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わたしにいつ何があっても対応できる位置に、ずっとついていてくれてるってこと。
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和にぃは絶妙な距離を保ってさりげなくそばにいてくれてる。
それはきっと、わたしが気を使わないようにするため。
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もちろん、和にぃだけじゃなくって、ほかのおにぃも皆そうなんだけど。
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こうやって毎日おにぃ達の優しさに触れて・・・改めて思う。
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こんな幸せ者は、他にはいない・・・・
わたしもおにぃ達の優しさに甘えすぎないように、これから頑張んなきゃ!!
ラッキーアイテム
革ベルト
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心結 - 自分の名前が心結なので驚きました笑 (2019年7月16日 21時) (
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なっちゃん(プロフ) - もうこの小説読んで号泣しました！あたしも強くなろうと決意しました！これからも頑張って下さい応援してます(^O^) (2013年5月4日 1時) (携帯から) (レス) id: 0ab405cf37 (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ(プロフ) - とても感動しました！ありがとうございます！ (2012年9月30日 17時) (レス) id: 007eb1c2f3 (このIDを非表示/違反報告)
あみり - リクです★またこういう、お母さんと結心ちゃんとの小説だしてください♪お願いします☆あと、お母さんと結心と、おにいちゃんとの会話いっぱいだしてください★ (2012年9月7日 16時) (携帯から) (レス) id: 5a56ab98df (このIDを非表示/違反報告)
和夏 - いいママになってよかったです でもまだまだ医者嫌いは・・・ 続編読みたいです (2012年8月3日 19時) (レス) id: 0f66c2e80e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年3月31日 23時
