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ASide
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どうして・・・こんなところにいるんだろう・・・
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目が覚めると、わたしはたくさんの線につながっていた。
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周りからは心電図のﾋﾟｯ・・ﾋﾟｯ・・という音が絶えず聞こえてくる。
白い壁にこの独特のにおい・・・
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だんだん自分がどこにいるのかわかってきた。
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そうか・・・わたし、事故にあったんだ・・・
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ぼーっと外を歩いてたら、いつの間にか横断歩道の真ん中にいて・・・・
迫ってくる車のクラクションに気づいた時にはもう遅かった。
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『A・・・・A・・・おいっ・・A!!』
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お・・にぃ・・の声?
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わたしはぼやける目をきょろきょろさせて、おにぃの姿を探した。
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『A・・わかるか?・・A?』
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しばらくするとだんだんと視界がよくなってきた。
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「お・・・・にぃ・・・・・」
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智「よかった・・・気が付いたね。」
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翔「ここ病院。俺らこんな格好しててごめんな?」
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わたしのベッドを囲むおにぃ達の顔は、大きなマスクと帽子で隠れてしまっていた。
そういえば、服もなんか青いの着てる・・・・
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雅「だいじょうぶ?A。痛くない?」
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和「A事故にあったんだ。でもちゃんと治療してもらったから。
これだけの怪我で済んだのは運がよかったってさ。」
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潤「Aが病院運ばれたって聞いた時にはびっくりしたけど、無事でよかったよ。」
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病院嫌いのわたしにとって、この空間は苦痛でしかなかっただろう。
おにぃ達の格好だって、普段なら怖くてしかたがなかったと思う。
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でも、おにぃの優しい声とそっと微笑むやわらかい視線を感じていると、
自然と安心できた。
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智「そうだA、赤ちゃんね・・・」
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赤ちゃん・・・・・・・
そうだ・・・赤ちゃんどうなったんだろう・・・
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・・・事故になんてあったら・・・きっともう・・・・
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なんで・・・もう赤ちゃんなんて諦めてたはずなのに・・・
どうしてこんな気持ちになるの?
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助かろうがいなくなろうが、わたしには関係ないのに・・・
ラッキーアイテム
革ベルト
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心結 - 自分の名前が心結なので驚きました笑 (2019年7月16日 21時) (
レス) id: dbeed212eb (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - もうこの小説読んで号泣しました！あたしも強くなろうと決意しました！これからも頑張って下さい応援してます(^O^) (2013年5月4日 1時) (携帯から) (レス) id: 0ab405cf37 (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ(プロフ) - とても感動しました！ありがとうございます！ (2012年9月30日 17時) (レス) id: 007eb1c2f3 (このIDを非表示/違反報告)
あみり - リクです★またこういう、お母さんと結心ちゃんとの小説だしてください♪お願いします☆あと、お母さんと結心と、おにいちゃんとの会話いっぱいだしてください★ (2012年9月7日 16時) (携帯から) (レス) id: 5a56ab98df (このIDを非表示/違反報告)
和夏 - いいママになってよかったです でもまだまだ医者嫌いは・・・ 続編読みたいです (2012年8月3日 19時) (レス) id: 0f66c2e80e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年3月31日 23時
