2日目と心の準備 ページ37
翌日、遠征2日目。
「・・・帰りたい。帰りたい」
そう呟きながら、恐らく幽霊よりも暗いであろう表情で、バスに乗り込んだ。
「和帝、大丈夫か・・・?」
そう夜久先輩に聞かれてしまう程の顔。
すみません、今日は多分ずっとこんな感じです。
私がどんなに祈ろうと、目的地には着いてしまう。
流石私立と言ったキレイな校舎を前に、私は深いため息をついた。
バスを降りた所に居たのは、1年生であろう男子2名。
らっきょみたいな髪型の子が、眠そうな子を引っ張ってこちらに向かってくる。
「えっと、俺は青城バレー部1年の金田一勇太郎で、こっちが国見英です。音駒高校の方ですよね、体育館に案内します」
アイツの後輩かぁ・・・お疲れ様。
金田一と国見に着いて行くと、でっかい体育館が。
いつも、ここを男子バレー部だけで使っているらしい。
流石強豪校。
「和帝、入らないのか?」
「心の準備をしてからにしようかと思いまして」
嫌だー、会いたくない。
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一般人 - うるさいだけで文句つけに行くのは考えにくいかな。せめて、自分の席の周りで騒がれてたとか、誰かが困ってたから助けたとかならまだしも、うるさいからだけの理由はちょっと無理やりすぎる気がします。あくまで個人的に感じただけなので、あまり気にしないでください。 (2019年3月30日 0時) (レス) id: 363d66e5a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2018年8月20日 23時