呆気ないと3年前 ページ34
爽やかなミントグリーンのセカンドユニフォームを着て行った4回戦は、呆気ない程簡単に決着がついた。
さっきの烏野戦を見た後だと、少し物足りない。
学校に戻るバスの中で、黒尾先輩に3回戦の様子を簡単に伝える。
戻ってきた体育館では、早速明日に向けてのミーティングが行われた。
決勝で当たるのは、宮城の絶対王者・白鳥沢だ。
何処かピリピリとした空気の中でのミーティングだった。
国見に聞いたけど、青城は、今まで1度も白鳥沢に勝てた事が無いらしい。
増して、率いているのは天才の牛島若利。
天才が大嫌いな徹がピリピリするのは、仕方ない事なのかもしれなかった。
帰り道。
「ねえ、徹」
「・・・何?」
何となくテンションが低い気がする。
「徹が天才を嫌いなのって、ウシワカと影山君の影響?」
「・・・随分直球だね。遠慮って言葉知ってる?」
「・・・馬鹿にしてんの?」
いいからさっさと質問に答えろ。
そんな圧を掛けてみる。
「確かに俺は天才嫌いだけど、一時期程じゃないよ」
「そうなの?」
「うん。3年前の話なんだけどさ」
徹がそう言って語り出したのは、中学時代の苦い思い出だった。
「中学の時、白鳥沢と戦って獲れたのは、たった1セットしか無かった。それが悔しくて悔しくてさ。しかも3年になったら、飛雄が入ってくるし?すぐ抜かされそうで、怖かった。そんな感じでイライラしてた時の試合でさ、コンビネーションが上手くいかなくなって、俺、下げられたの。代わりに入ったのは飛雄。結局勝てたけど、俺じゃない。勝ったのは飛雄が入ったチーム。そう考えると、イライラ止まらなくて」
そこで、フッと言葉を止めて夜空を見上げる。
3年前のその日を思い出してるんだと気付くまで、そう時間は要らなかった。
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ゆず(プロフ) - アカリさん» ありがとうございます!出来たら、「マネちゃんは暗殺者」にお知らせとして載せますね。 (2018年11月12日 15時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - ゆずさん» 判りました!出来たら教えて下さい。更新頑張って下さい (2018年11月12日 11時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アカリさん» 了解です、作ってみます!ただ、掛け持ちがいくつかあるので、遅くなってしまうかも・・・。 (2018年11月11日 23時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - ゆずさん» トリップでお願いします!其れで渚が偶々入ったデパートでテロが起こって渚一人で撃退して…みたいな? (2018年11月11日 13時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 茉莉愛さん» やってみます! (2018年11月11日 12時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2018年10月12日 21時