12 years later today ページ6
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A「私ね、こんなところにいていい人間じゃないの」
武道「えっ……」
A「人も殺してる。人の人生をめちゃくちゃにしてきた。」
武道「そんな…」
膝を抱えてそこに顔を埋めるハルさんを見て
「Aちゃん、もう…」
先生が抑止した。
ハルさんはゆっくり首を振った。
大丈夫だ、と告げるように。
武道「あの、ハルさん。」
そして次にオレは
武道「"稀咲" って一体……」
"稀咲"
オレがそいつの名前を出すと、
武道「え…?」
ハルさんの顔色が変わった。
.
「Aちゃん?」
異変に気づいたのか、先生も近くによってきた。
ハルさんは酷く怯えたような
でもどこか憎悪に満ちた顔をしていた。
A「はぁっ……ぁっ……」
自分の頭をぐしゃぐしゃと掻き抱く。
呼吸もどんどんはやく、薄くなっている。
A「稀咲…はぁ……稀咲…!!!」
武道「ハルさん…!?」
抜けてしまうのではないかというくらいに髪の毛を強く引っ張っている。
武道「ハルさん!!!!」
「花垣さん!ごめんなさい、これ以上は…!!」
武道「あ、はい……」
これ以上ここにいては邪魔になるだけだ。
そう思って外に出ようと、後ずさりながら扉を目ざした。
そして最後に
A「_____きゃ……」
武道「え……?」
A「殺さなきゃ…!」
ハルさんのものとは思えないほどの
怒りに満ちた声が聞こえた。
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.
病室の前にあったベンチに座り、ハルさんの部屋を眺めていた。
そして看護師がドタバタと行き交っていたのが落ち着き、
扉が開いた。
武道「あの、ハルさんは…」
「今は薬の投薬で眠っています。
ごめんなさい、私がついていながら…」
武道「い、いえ…オレの方こそ…」
微妙な空気が流れてしまったが、
「中、入りませんか?
少しお話しましょ。」
先生の言葉にこくりと頷きもう一度病室に足を踏み入れた。
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汐音2号機(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます!更新遅くなってすみません汗また時間作れそうなので少しづつ載せてきます!何卒よろしくお願いします◎! (2021年12月4日 1時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 夢中になって一気読みしてしまいました。続き楽しみにしています。応援してますので更新頑張ってください! (2021年11月9日 1時) (レス) id: ad448ea0d0 (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - ゴリラの娘ですさん» ありがとうございます!これからもちゃんと更新していきますのでぜひお楽しみいただけると幸いです⸜🌷︎⸝ (2021年10月28日 22時) (レス) @page7 id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 好きです!更新頑張ってください! (2021年10月26日 20時) (レス) @page7 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汐音2号機 | 作成日時:2021年10月25日 21時