青春ポニーテール！！！！！！【ダイヤのA】

閑話【ハナちゃんの恋バナ】 ページ3

.




亮さんと保健室でサボった日、


つまり昨日のうちにゾノに謝られた。


「宮脇の言う通りやった。」「副主将として俺は何をやるか自分で考えるわ。」と。



「私も言いすぎたかも。昨日はごめんなさい。これからも副主将としてよろしくね」と言って終わり、



今日にはゾノは「2年だけでミーティングしようと思うんやけど、どうやろうか」と私に相談しに来たくらいだ。





「悪口大会？」とか

「余計揉めない？」とか、

一応止めたけど無視されて行っていしまったのでもう放っておいた。




でもその後にあったナベの顔はすっきりしてて


どうやら昨日の夜に監督と話したらしい。


「チームのためではなくてこれからも自分のためにバットを振れ」と鼓舞されたらしい。



御幸たちにもちゃんと言おうと思う、と



わざわざ部活の前に話してくれた。









そんな今日、10月13日。


A「ただいまー」




倉持に送ってもらって帰宅した。




リビングに入ると




葉菜子「……おかえり」


姉が潰れていた。




A「何、今度はどうしたの」






姉は何か嫌なことがあるとお酒を大量に飲んでなにごともなかったかのように寝る。




怒ると言うより泣くに近いかな。所謂泣き上戸。





未成年だし私にはよくわからないけど、多分忘れたいことがあるとだいたいこの手を打つ。






……仕事関連か惣ちゃん関連。多分後者。



葉菜子「惣ちゃん、もうすぐ誕生日じゃん？」






姉はほっぺをテーブルにつけたまま

いそいそと顔だけこちらに向けた。



うわ、だいぶ来てんじゃんこの顔。しょぼくれた顔。




A「そうだね」






3日後に迫った惣ちゃんの誕生日。




前々から姉はいいレストランを探したり、忙しい中下見に行ったり、





一日の過ごし方をずっとシミュレーションしたり、




着ていく服を考えたり、プレゼントを考えたり、渡し方考えたり……





とにかくいろいろ熟考していた。







これが女の子か、

恋する乙女か、

可愛いな、なんて、姉に対して思ってしまった。









．

.→←187．無意識の探し物

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す