銀ノ魂篇／救い ページ16
「俺はこの２年、万事屋でもなく世界を救うためでもなく、松陽を救うためにさまよってきた。だが結局、また
「てめェのいう救いってのは、一体何だ」
窓の外を眺め煙管を吸いながら、お兄は銀ちゃんに言う。
「先生の思い通り、世界を滅ぼしかねん虚と共に
お兄のそれは正論だった。
本当に先生を終わらせたいなら、いつまでも心臓を大事に持っている必要なんか無い。
さっさと破壊するなりすれば良いのだ。
「さまよってんのは
予想外の言葉に、目を見開いてお兄を見た。銀ちゃんも「お前……！！」と言いながら彼を睨む。
けれどお兄は、そんな私達には目もくれず窓の外を見つめたまま。
「もう１度先生に会えるなら、それも悪かねェだろ。虚が出るか先生が出るかは博打になるがな」
「てめェは……」
「……お兄、意地悪しない」
怒鳴りかけていた銀ちゃんが眉をひそめた。「意地悪？」と私の言葉を繰り返し、見てくる。
そりゃ分かんないよね、情報入ってなかったら。
「お兄には最初から、そんな博打打つ気も打つ必要も無いって事」
「どういうこった」
「蘇らせるも何も……
銀ちゃんは案の定知らなかったらしく、目を見開く。
先生には心臓無しでは生きられないと言われていたのにそんな事を知らされたら、そりゃ驚く。
「銀ちゃんが心臓を受け取った後、虚の肉体は奈落に回収されたの。奴等は心臓なんてなくても虚の肉体を維持させる方法を、既に手にしてる。目を覚まさないで仮死状態だけど、その方が都合が良いだろうしね」
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なのは(プロフ) - 更新しないですか？楽しみです！(>_<) (4月23日 0時) (
レス) id: d007c1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
いな - 面白かったです！最初から一気に読みました！これからの展開が楽しみです！！ (2023年2月4日 10時) (レス) id: 200a1f85db (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 続きが気になって目が乾燥帯になってます、続きとかは、もう出ないんですか？ (2022年8月9日 10時) (レス) id: c4efed8c6d (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続きはもう出ないんですか？気になって夜しか寝れません (2022年8月8日 22時) (レス) id: 79fd85110e (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - わかさん» ありがとうございます、候補に加えさせていただきます (2021年8月31日 20時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2021年2月13日 0時
