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銀ノ魂篇/弾丸とバカ ページ10

叫んだのは、一体誰だったのか。ただ結論として言えるのは、倒れた大将を前にして、3人が冷静では居られなくなったという事だ。


A、沖田、土方が、虚に向け刀を振り下ろす。虚はそれを自分の刀と近藤の折れた刀の剣先で受け止めた。
「待て」と叫ぶ銀時の声など最早聞こえないのだろう、何度も何度も虚に攻撃をする。

沖田が振り下ろした刀を折れた刀で受け止めると、虚はすかさず自分の刀を沖田の横腹に入れようとする。それをAが弾いて防ぎ、後ろから土方が、前から沖田が、虚を斬る。


「今のは良かった。その速度で破壊すれば殺せるかもしれない」


血を流しながら虚は言う。


「さっきまでの私なら。残念ながら、ボーナスタイムはもう終わってしまいましたよ」


虚の目は、復活していた。

彼は刀を水平に円を描く様に振った。刀で庇い切れず、A、沖田、土方は斬られ血を流し地面に倒れる。


「副長!! Aさん!! 沖田隊長!!」


奈落と戦っていた真選組の隊士の1人が叫んだ事で、3人の負傷が戦場に伝わる。

ドンドンと、大砲が虚に向け撃ち込まれた。


「撃てェェェェ!! 煙幕だけじゃ足りねェ!! 結晶石の弾丸(たま)を奴の身体にしこたまぶち込んでやれェ!」


撃っているのは夜兎達、指示しているのは阿伏兎。

虚は強く踏み込むと、飛んでくる弾丸を難なく刀で弾く。


「今さらそんな弾に当たるとでも」


彼は倒れている奈落を夜兎達に向け投げる。その後ろに隠れて接近すると、彼等を斬った。


「まっすぐに飛ぶだけの弾丸(たま)は、ゆらめく白刃をかわすより易い」

「じゃあ」


言いながら、神威が虚の横顔に蹴りを入れる。


「まっすぐに飛んでくるバカはどうだ」

「見た通りです」


虚は神威の足首を掴むと、夜兎達を薙ぎ倒しながら振り回して手を離す。


「何より易い」


勢いよく回されている中手を離され、神威は建物の壁に衝突した。

虚は刀の剣先を真っ直ぐ彼に向け、刺す。


「そうかい。じゃあ、かわしてみな」


刀は神威の身体スレスレに刺さっていた。彼は夜兎の強い力で虚の手を離さない。

虚が横を見ると、大きな光の弾丸(たま)が彼に迫っている。


「バカの弾丸(たま)


星海坊主が、義手代わりの大砲から結晶石の弾丸を撃っていた。

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りら(プロフ) - わざわざお返事ありがとうございます!了解しました!楽しみに待ってます!!! (2021年2月13日 12時) (レス) id: da907c3bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - りらさん» すみません! 1話を書き次第こちらで公開させていただきます。 (2021年2月13日 12時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
りら(プロフ) - 初めまして!主さんの投稿楽しく読ませて頂いています。唐突で申し訳ないのですが、次作の「夏の夜は」のパスワードを教えて頂きたいのですが宜しいでしょうか…? (2021年2月13日 10時) (レス) id: da907c3bf1 (このIDを非表示/違反報告)
- ゆずさん» 失礼いたしました! (2021年2月2日 16時) (レス) id: 138fff996e (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 「月影」でも間違いではないと考え、そのままになっています。 (2021年2月1日 18時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2021年1月21日 18時

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